どうも、ゆうき牧師です。
この度、ガーデン出版として初の書籍シリーズとなる『聖書の人物伝』（全5巻）を出版いたしました。ようやく、この本を皆様にお届けできることを、心から嬉しく思います。
この本を書こうと思った一番の理由は、多くの人が持っているであろう「聖書に対する大きな誤解」を、どうしても解きたかったからです。
完璧なリーダーになれず、燃え尽きていた私を救ったのは…
実を言うと、この本で書いている聖書の人物たちの姿は、そのまま私自身の姿でもあります。私自身、牧師としてのリーダーシップに行き詰まりを感じていました。完璧主義から来る燃え尽きやイライラで悩んでいた時、旧約聖書の偉大な指導者である、あのモーセでさえそうであったこと、そしてそれが彼の生い立ちに起因していたことを知り、大いに励まされたのです。生い立ちによる傷の癒しが起これば、私のリーダーシップもさらに良くなるというヒントを得て、カウンセリングにも申し込み、今は癒しと解放を経験できています。
あなたの知らない、本当の聖書
皆さんは、「聖書」と聞くと、どんなイメージを持ちますか？
- 分厚くて、なんだか難しそう…
- 「清く、正しく、美しく」生きるための、宗教の指針書？
- 自分とはあまり関係のない、遠い世界の話？
もし、そう思っているとしたら、少しだけ私の話を聞いてください。実は、これらは本当の聖書の姿とは、少し違うのです。
聖書は、一冊の本ではなく、66の書物がセットになったもので、そのほとんどが歴史上の物語です。「聖ペテロ」や「聖ヨセフ」のような人たちが、いかに神様に喜ばれる素晴らしい生活（断食やお祈り）をしたか、という記録ではありません。
驚かれるかもしれませんが、聖書の大半を占めているのは、「人類の失敗の歴史」です。
いかに人間は弱くて、ダサくて、罪深い存在なのかが、これでもかというほど赤裸々に書かれているのです。
聖書が描くのは、完璧ではない「ダメ人間」たち
例えば、ミケランジェロの彫刻で有名なダビデ王。彼はイスラエルを統一した偉大な王ですが、その裏では、家臣の妻との不倫の末、その家臣を殺害するという大罪を犯しています。
他にも、ずる賢いヤコブ、神様から逃げ出したヨナ、とんでもない弱点を持っていた怪力男サムソン…。聖書に登場する人物は、完璧とはほど遠い、欠点だらけの人間ばかりです。
「じゃあ、そんなダメな人たちの失敗談を読んで、一体何の意味があるの？」
そう思いませんか？
そうです。まさに、そこを伝えたくて、私はこの本を書きました。
失敗の物語に隠された、たった一つのメッセージ
聖書が本当に伝えたいメッセージは、たった一つ。「人類に対する、神の愛」です。
これは、ただの人類の失敗の歴史ではありません。その物語の行間に、弱くて罪深い私たち人間を、決して見放さず、どこまでも愛し、関わり続けてくれる神様の姿が描かれているのです。
そして、そのクライマックスが、イエス・キリストの十字架というわけです。
クリスチャンになったら「正しい人にならないといけない」「清く正しく生きないといけない」…そんなイメージが、あなたを聖書から遠ざけているかもしれません。
しかし、聖書が本当に語っているのは、むしろ逆です。
誰もが人生で葛藤している「弱さ」「不条理」「失敗」「苦しみ」などを持ったままのあなたを、神様が助け、導き、愛してくれる。その体験こそが、聖書のメッセージの核心なのです。
私たちが正しいのではなく、神様が正しい。
私たちが正しくなるのではなく、神様が正してくれる。
先の見えない不安な時代だからこそ、失敗しても愛され、赦される聖書のメッセージが、多くの人の希望になると、私は信じています。
この本で、あなたに体験してほしいこと
この「聖書の人物伝」シリーズは、聖書に対する先入観や、読み進める難しさを少しでも取り払うために、あえて登場人物の「弱さや失敗」に特に絞って解説しています。
この本を読めば、
☑︎ 聖書のメインテーマ「神の愛や人間の罪深さ、人生の目的」が、物語を通してスッと腑に落ちます。
☑︎ 複雑な聖書の登場人物たちが、まるで友達のように身近に感じられます。
☑︎ 彼らの失敗を通して、あなたの実生活の悩みを乗り越えるヒントが見つかります。
知識としてだけでなく、あなたの人生の危機を乗り越える「秘訣」を知ることができる一冊です。
もしあなたが今、人生に悩み、自分の弱さに苦しんでいるなら、この本はあなたのための本です。ぜひ、ページをめくってみてください。
▼ ご購入はこちらから ▼
【紙の書籍】
第1巻のご購入
【紙の書籍】
全5巻セットのご購入
【電子書籍】
Kindle版（全巻一覧）
最後に、感謝を
この本を執筆するにあたって、特に２人の協力者に心からの感謝を表したいと思います。
まず、この本の元となるテキストを執筆してくれた、本間章宏さん。
次に、編集者として、文章の校正だけでなく、読者に寄り添う素晴らしいコメントを各章に寄せてくれた、小本瑞貴さん。
この２人の協力がなければ、この本が形になることはありませんでした。
また、文章をチェックしてくださった牧師先生方、そして、大変な時も一番近くで支えてくれた妻にも、感謝の気持ちでいっぱいです。
全てに感謝して。
札幌ガーデンチャーチ 牧師 飯田 結樹
