【聖書の終末預言㉒】世の終わりのしるしエゼキエル戦争④「ロシア連合軍は大地震で壊滅する?」(エゼキエル書38:18-23)

ロシア連合軍は大地震で壊滅する?
この記事は約8分で読めます。

はじめに

世の終わりに起こると預言されている「エゼキエル戦争」。今日は聖書に書かれているこの戦争の結末についてお話しします。前回の記事では、「いつ、ロシア連合軍はイスラエルを攻めるのか?」についてお話ししました。まだ見ていない方はそちらも併せてご覧ください。


「ロシア連合軍がイスラエルを攻めるのはわかったけど、結局最後はどうなるの?」って思いますよね。

実は結末までもが聖書に書かれています。

結末が書かれているのに、なぜ戦争が起こるのでしょうか?簡単です。聖書を読んでいない人が多いからです。読んでも信じていない人が多いからです。

でも、今までの歴史が聖書の預言通りに動いてきたように、これから、特に世の終わりはますます預言が成就していくでしょう。信じるか信じないかはあなた次第ですが、この記事を読むと、 これから起こると言われているエゼキエル戦争の結末を知ることができます。 現在のイスラエルの状況と照らし合わせると、確かに聖書の預言通りになりそうなことがわかるようになります。

最近は、聖書の終末預言シリーズという世の終わりについて聖書が何を言っているかだけにフォーカスを当てたYouTube動画をアップしています。「この世はこれからどうなるのか?」ということに対して少しでも興味のある方は、チャンネル登録をよろしくお願いします。

エゼキエル戦争の結末

 エゼキエル戦争の結末は、一言でいうと、イスラエルを攻める連合軍が負けるということです。 この預言は2600年前に書かれましたが、まだ成就していません。

聖書は、イスラエルが勝利すると言っています。しかも軍事的な勝利ではなく、神の助けによってです。神の奇跡的な助けによってイスラエルが勝利した出来事は旧約聖書で、多く書かれていますよね?それが、これから起こるのです。なぜでしょう?全世界がイスラエルの神こそ、真の神だと信じるためです。イスラエルの神は、私たちの信じる聖書の神と同じです。

① 大地震(エゼキエル書38:18-20)

18 ゴグがイスラエルの地を攻めるその日──神である主のことば──わたしの憤りは激しく燃え上がる。
19 わたしは、ねたみをもって、激しい怒りの火をもって告げる。その日には必ずイスラエルの地に大きな地震が起こる。
20 海の魚、空の鳥、野の獣、地面を這うすべてのもの、地上のすべての人間は、わたしの前で震え上がり、山々はくつがえり、崖は落ち、すべての城壁は地に倒れる。

聖書(エゼキエル書38:18-20)


イスラエルの民はこの地震の被害を受けません。彼らはシェルターにいるからです。襲ってくる人たちだけが被害を受けます。イスラエルには、過去に大きな地震が起きた歴史があります。


AD749にデカポリスのスコポリス(ベテシャン旧約聖書の名前)で大地震。これにより、当時の大帝国が破綻しました。ある人が、草むらを歩いていたら、遺跡を見つけたそうです。考古学者が調べたところ「ローマ時代の柱の一部」であることが判明したそうです。掘って行ったらマンホールや水洗トイレが出てきました。そして、草むら程度の高さで見つけた柱の一部は、柱の1番上であって、このさらに下に大きな遺跡が埋まっているというのです。

つまり、これは、地震によって埋まったことの証明です。イスラエルには、北のヘルモン山から、ヨルダン川上部→ガリラヤ→ヨルダン川下部→死海→紅海→ビクトリア港に至るまでに断層があります。北に動いている断層と、南に動いている断層があり、1年に1-2cm動きます。それが、はずれると断層が地震を起こすことが予想されています。なので、戦争中にイスラエルに大地震が起きることは大いにありえます。


「え、このタイミングで!?」と全世界がびっくりしたら、ぜひ、聖書のエゼキエル書を思い出して欲しいですね。

② 仲間割れ(エゼキエル書38:21)

わたしは剣を呼び寄せて、わたしのすべての山々でゴグを攻めさせる──神である主のことば──。剣による同士討ちが起こる。

聖書(エゼキエル書38:21)

イスラエルを攻める連合軍が、同士討ちをすると預言されています。同士討ちとは仲間割れです。イスラエルを攻める連合軍をもう一度おさらいしてみましょう。

イスラエルを攻める連合軍
1.マゴグ=ロシア
2.ペルシャ=イラン
3.クシュ=エチオピア
4.プテ=リビア
5.ゴメル=ドイツ、ポーランド
6.ベテ・トガルマ=アルメニア、トルコと多くの連盟国

これらは、エゼキエル38章に書いています。詳しくは以前のブログを参照してください。なぜ、同士討ちが起こるかは書かれていませんが、連合軍は混乱します。

③ 天変事変(エゼキエル書38:22-23)

22 わたしは疫病と流血で彼に罰を下し、彼と、彼の部隊と、彼とともにいる多くの国々の民の上に豪雨、雹、火、硫黄を降らせる。
23 わたしは、わたしが大いなる者であること、わたしが聖であることを示し、多くの国々の見ている前でわたしを知らせる。そのとき彼らは、わたしが主であることを知る。」

聖書(エゼキエル書38:22-23)


疫病、流血、豪雨や雹、硫黄が降ると言います。これで思い浮かべるのは、今の時代なら、化学兵器、核爆弾でしょうか?おそらく、核ではないと思われます。なぜなら、この戦争の後に、イスラエルの民が戻って住むと書かれているからです。原爆が落とされたら、住むことはできません。1986年チェルノブイリ原発で起こった事故により、放射性物質が安全なレベルまで十分に減少するまで約900年かかると概算しています。

この箇所を見ると、動物が軍隊の死体を食べると書いています。

おまえと、おまえのすべての部隊、おまえとともにいる国々の民は、イスラエルの山々に倒れ、わたしはおまえをあらゆる種類の猛禽や野獣の餌食とする。

聖書(エゼキエル書39:4)


動物は毒を食べません。なので、化学兵器や原爆ではないと予想されます。

つまり、ここでの「疫病、流血、豪雨や雹、硫黄」は、天変事変が起こり、誰もが、これは神がしているんだ!と認めざるおえないことが起こるということです。もし、原爆や化学兵器で勝利するなら、神ではなく、イスラエルの勝利と人々が思ってしまいます。でも、あくまでこの戦争の目的は、イスラエルの神がご自身を表されることにあるのです。

ここで気になることがあります。イスラエルはどうなったのでしょうか?実は、ずっとイスラエルの民のことは書いていません。戦争なのに、イスラエルが出てこないのは不思議です。戦っている様子もありません。エゼキエル書39章9節から、やっとイスラエルが出てきます。


イスラエルの町々の住民は出て来て、武器、すなわち、盾と大盾、弓と矢、手槍と槍を燃やし、それらで火をおこす。彼らは、七年間それらで火を燃やす。

聖書(エゼキエル書39:9)


出て来てどこにいたのでしょう?おそらくシェルターの中にいました。イスラエルに住んだことのある人はピンとくるはずです。いつも戦争の危険があるイスラエルの家には、だいたいシェルターがあります。どんな家を建てる時も、シェルターが青写真に入っていないと建築許可がでないのです。シェルターの中は広く、両側に三段から四段のベッドがあって、夜まで折りたたんであります。イスラエルの民はリュックに水、下着などを入れて、すぐにシェルターに入れます。彼らはこの預言を知っているので、おそらくユダヤ教の指導者ラビのリーダシップのもと、すぐにシェルターに逃げ込むのでしょう。



結末は神の力によってもたらされることを信じているからです。全部、静かになったとき、シェルターから出てくるのです。化学兵器が使われたら、シェルターでも危険です。化学兵器は空気よりも重たいので下に行くほど危ないからです。でも、基本的にシェルターは銃で打っても開かないほど頑丈で、地震で揺れてもおそらく大丈夫です。なので、彼らは、何事も起こってなかったように出てきたという預言も予想できます。

10 彼らは野から薪を運んだり、森から木を切り出したりする必要はない。武器で火を燃やすからだ。彼らは略奪した者たちから略奪し、かすめ奪った者たちからかすめ奪う──神である主のことば。
11 その日、わたしは、イスラエルのうちに、ゴグのために墓場となる場所を設ける。それは、海の東にある去りゆく者たちのための谷である。そこは通行人の道をふさぐ。そこにゴグと、その大軍すべてが埋められ、そこはハモン・ゴグの谷と呼ばれる。
12 七か月間、イスラエルの家は、その地をきよめるために彼らを埋め続ける。

聖書(エゼキエル書39:9-12)

埋めるのに7ヶ月かかるほど、イスラエル中が死体でいっぱいになります。本当はもっとかかりますが、野獣と猛禽が助けるので7ヶ月です。ロシアの兵士は、1/5しか残らないと予想されます。

まとめ

まとめましょう。
 結末=イスラエルを攻める連合軍が負けます。 

【アウトライン】
① 大地震(エゼキエル書38:18-20)
② 仲間割れ(エゼキエル書38:21)
③ 天変事変(エゼキエル書38:22-23)

イスラエルはこのとき、どうしていたのでしょう?おそらくシェルターの中にいました。彼らは、エゼキエル書のこの預言を知っているので、神が我らを助けられるのだとじっと待つのです。この信仰の通り、神はイスラエルを勝利に導かれます。この劇的な勝利によって世界中の人々は、イスラエルの神、聖書の神が本当に生きていることを知るようになるでしょう。世の終わりの終わり、患難時代に入る前に、神を信じるチャンスとも言えます。

これで、エゼキエル戦争については終わります。次回からは、世の終わりのコンパス、イスラエルと聖書預言の関係についてお話しします。

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この記事を書いた人

牧師。ライフコーチ。
1985年札幌で生まれる。小樽商科大学を卒業後、三菱UFJ信託銀行で3年間勤務。関西聖書学院(KBI)で1年間聖書を学ぶ。CCC(Campus Crusade for Christ)短期宣教を通じて出会った、当時CCC専任スタッフのク・ソンリムと2012年に結婚。2013年から3年間ソウル・オリュン教会日本語礼拝部伝道師として仕えつつ、トーチ・トリニティ神学大学院英語コース修士課程(Torch Trinity Graduate University/Master of Divinity)を修める。2016年から3年間、母教会札幌キリスト福音館で牧師として仕えた後、2019年より、札幌ガーデンチャーチを開拓。

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