このクリスチャンQ&Aシリーズでは、クリスチャンに関わる素朴な疑問から、少しディープな問題、普段はなかなか聞きにくい内容…等について、
洗礼を受けて数カ月の筆者みずきが、ゆうき牧師に質問をしていき
聖書をもとにわかりやすく解説していくシリーズとなっています。
この記事の内容はYouTubeでも話しているので、よかったらYouTubeも見てくださいね!
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今日はどんな質問でしょうか?
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ちょっと悲しいテーマですが、
クリスチャンには、お葬式とかお墓とか、そういうのってあるの?
って疑問です。
クリスチャンにお葬式やお墓はあるの?
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身近にクリスチャンがいなかったので、
自分が過去に参列してきたのは仏教式がほとんどでした。
キリスト教のお墓って、おそらくヨーロッパのイメージですけど
土葬で地面に石で文字書かれてるとか・・・映画で見た記憶だと思うんですが。
日本でそんなお墓があるのかな?と疑問に思いました。
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なるほどね。クリスチャンになった今はどう思う?
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お葬式については自分で調べてみたんですが、
亡くなっても天国で神さまと共に生きられるので、
悲しいけれど、これからも神さまと共に幸せに人生を歩んでね、
みたいな雰囲気だと書いているブログを読みました。
出たことないから、実際の雰囲気は分かんないですけどね!
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出たことないんだね、クリスチャンのお葬式。
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出たことも、見たこともないんです。
私のお葬式のイメージは仏式なので、
亡くなってしまったらもう全てこれで終了、
すごく悲しくて重たい雰囲気で…
そこがもしかして、キリスト教式とは違うのかな?と思いました。
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なるほどね。
「クリスチャンにお葬式やお墓があるの?」と聞かれたら、
結論は「あります」
クリスチャンにもお葬式やお墓は「ある」
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言っていた通り、クリスチャンの葬式というのは
故人は神さまの元で安らかになるという考えがあるので「神にささげる祈り」をしますね。
故人に対する祈りじゃなくて神にささげる祈り。
そして、「遺族への慰め」が中心になります。
プロテスタントの葬式のプログラムとしては、
聖書の朗読とか、讃美歌を歌ったりとか、
牧師が「死について」「天国について」など説教します。
基本的に葬儀と告別式は分けずに行われますね。
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賛美があるから、お葬式だけど明るいイメージが
あるのかもしれないですね。
牧師からの説教があるのも初めて知りました。
クリスチャンの葬式にないもの
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クリスチャンのお葬式にないものがあります。
一つ目は、お通夜です。プロテスタントの場合は、前夜祭というのをする教会もあります。
「前夜祭」や、「告別式」という名前は教会によっても変わりますが、
基本的に内容は仏式と異なります。
二つ目は、「冥福を祈る」「供養する」ということはしないです。
基本的には、先ほども言ったように「神さまへの祈り」と「遺族への慰め」が中心です。
ここで、「一緒に悲しむ」というのは大切なことで、
「死んでも天国にいるから、全然ハッピーじゃん」っていうのは
遺族への礼儀や配慮に欠ける行為だと思うので、もちろん NGですね。
一緒に悲しむ、遺族の人に対して寄り添うというのが大切です。
だって大切な人が亡くなることは、悲しいですから。
そこが欠けてるクリスチャンがいるとすれば、ちょっと危ないです。
「大丈夫ですよ。死んでも天国に行ってるじゃないですか」
それは逆にタブーだと思うんです。もちろん正論として頭ではわかりますが、
悲しいことに変わりはありませんからね。
聖書の中でも、誰かが亡くなった時に「喪に服す」と言って
灰をかぶって、何日間もずっと声に出して泣くというのが出てきます。
悲しんでいい期間というか、散々悲しむ期間だから
声に出して、わーっと泣く、それを表現するというのが何日も続く期間があります。
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逆に、家族が亡くなったのに
「死んでも天国行ってるんだからハッピーだ」
みたいに、自分の感情とか現実を
見ないようにしてしまうと、感情が整理されないですよね。
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そうだね。「喪に服す」と聖書に出てくるから
悲しむ、喪失を悲しむという期間は必要なものです。
葬式に僕らが参加する時も、遺族のために祈りましょう。
祈ってますよ~!ってアピールする必要もないけど、
ご遺族の方々に神さまからの平安があって、悲しみが癒されますようにって
僕らは祈る必要があります。
クリスチャンの葬式には希望がある
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以上のことを踏まえた上で、クリスチャンの葬式の根底には希望があります。
第1テサロニケ4章13節に、このように書かれています。
眠っている人たちについては、兄弟たち、あなたがたに知らずにいてほしくありません。あなたがたが、望みのない他の人々のように悲しまないためです。
聖書(Iテサロニケ 4章13節)
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確かに今は悲しいけれども、やがて天国で再会できるという
希望を持つことができるという意味では
クリスチャンの葬式は明るいかもしれませんね。
クリスチャンじゃない人が、クリスチャンの葬式に参列すると
「なんか明るいね」という人が多いです。
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自分が亡くなった人として考えた時に、
みんなただ悲しみの中で、何の希望も無いのはつらいですよね。
気持ちは分かるけど、また天国で会えるんだという希望が持てるのは、
クリスチャンの幸せですよね。
クリスチャンのお墓
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次はお墓について。クリスチャンにもお墓は、あります!
まず、クリスチャンは先祖を大切にしているというのを覚えていてください。
僕は、お墓参りはタブーでは無いと考えています。
先祖のことを思う=偶像礼拝、と思って無視するのは、極端かと思います。
ただ、お墓参りの時にお墓や先祖に対して手を合わせることはNGですね。
遺族と一緒に、その死の悲しみを共有したり、その方のことを思うことは大切なことです。
アレルギーのように、「私はお墓に行くのは偶像礼拝だから行きません!」
というのは極端かなと思います。
遺族の方と一緒にお墓に行くこと自体は悪くないと思います。
むしろ一緒に亡くなった方を思い出して、一緒に悲しみを分かち合う時間は大切です。
ただ、そこで拝むのはクリスチャンとしては違いますよね、ということです。
僕は数年前にイスラエルに行きましたが、
アブラハムのお墓がヘブロンという町にあるんです。
本当に、ユダヤの人たちは故人と、そのお墓を大切にしています。
クリスチャンは先祖を大切にしていないとか、
お墓に対して否定的だというのは全くの誤解です。
先祖を拝みはしないけど、先祖を大切に思ってお墓に行くのは
僕はクリスチャンとしておすすめしたいなと思います。
まとめ
Q「クリスチャンってお葬式はお墓はどうしているの?」
A「クリスチャンにもお葬式とお墓はあります。
しかし、先祖を崇拝する意味では行われません。」
亡くなった方を崇拝するのではなく、あくまでも礼拝する対象は神様です。
捧げる祈りの対象は神様で、遺族と共に故人を思って悲しむ、とりなすことが大切です。
お葬式において仏教式と大きく違うのは、お通夜がなく「前夜祭」があること、賛美を捧げたり牧師の説教がある点でしょう。
クリスチャンにもお墓はありますが、お墓に行って手を合わせたり拝むのではなく、あくまでも故人をともに思い出し、家族を亡くした悲しみを、分かち合うことを大切にします。
逆に、「墓参りは偶像礼拝だ」と拒絶するのは極端でもあるので、先祖や故人を大切に思うこと、遺族と共にその時間を分かち合うことはクリスチャンとして大切にしたいですね。
ここまで読んでいただきありがとうございます。このメッセージはYouTubeでもご視聴いただけます。