「なんとなく、人生がつまらないんだよなぁ」
「なんかおもしろいことないかなぁ、が口グセになっちゃってるよ」
「毎日毎日、退屈。人生って、こんなもんなの？」
カウンセラーが受ける相談の中で多いのが「人生がつまらない」という悩みです。
ある専門家によると、人生に刺激が足りなくなるには3つの原因があるそうです。
①過ごす環境
②毎日付き合う人間関係
③日々の時間の使い方
つまり、マンネリ化すると退屈だなと感じるようです。
聖書に出てくるモーセという人物は、なんと40年間も、マンネリ人生を過ごしていたことをご存知でしょうか？
モーセは羊飼いとしての日常の中に埋もれて、年を重ねていました。
実に、モーセがエジプトの王子として絶頂期にいた時から、40年も過ぎていました。
彼の①過ごす環境は、ミディアンの荒野。エジプトの暮らしと比べたら、まるで東京からモンゴルの砂漠に引っ越した感じです。
彼の②毎日付き合う人間関係は、奥さんとその家族のみ。友達の存在は聖書に出てきません。もちろんLINEで繋がっている人もいません。
彼の③日々の時間の使い方は、毎日、羊を飼うのみ。毎日、同じことの繰り返し。しかも、なりたくて羊飼いやってるわけじゃないんです。
しかし、神さまは80歳のモーセを忘れてはいませんでした。
神はそのマンネリの日常を過ごすモーセに、神の山ホレブで会われるのです。
モーセは、ミディアンの祭司、しゅうとイテロの羊を飼っていた。彼はその群れを荒野の奥まで導いて、神の山ホレブにやって来た。
聖書（出エジプト記3:1）
モーセが神の召しを受けたホレブという山には、「神の」という素晴らしい言葉がついています。
しかし、このホレブというヘブル語は「渇いた場所、廃墟」という意味です。
確かに、モーセにとって、このミディアンの荒野で過ごした40年の期間は、「渇いた場所、廃墟」でした。
彼の環境だけではありません。
彼の80歳という年齢、体力、王子としての自信すらもすでに彼にとっては廃墟のようにズタボロだったかもしれません。
しかし、そのホレブという廃墟に、神が臨在された時、廃墟は神の山に変わるのです。
また、「ホレブ」には「土の山」という意味もあります。
創世記の1章で最初に創造された人間アダムは、土から造られました。
アダムと言うヘブル語自体がもともと「土」と言う意味です。
実際、人間の身体を構成する元素は、すべて「土」の中に含まれているそうです。
しかし、土に過ぎなかったアダムが変わったのは、神の息吹が吹き込まれたからです。
神である主は、その大地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。それで人は生きるものとなった。
聖書（創世記2:7）
つまり、どんなものも神の力によって、生き返り、尊いものへと変わると言うことです。
80歳のモーセは、この後の40年間、イスラエルの出エジプトを導く偉大な指導者として用いられます。
聖書は、彼が偉大だとは言っていません。
廃墟のようなモーセの人生に、神が現れ、彼は偉大な神によって変えられたのです。
私たちはどうでしょうか？
人と比べて「自分の人生はまるで荒野のように何もない退屈な毎日だ」と思う時ありませんか？
年齢、能力、環境に恵まれず、過去の失敗をひきづり、なかなか打開策も見つからない。
「廃墟」と言う言葉がぴったりな人生だと思っているなら、それはチャンスです。
神があなたに会われるなら、あなたの人生は変わります。
私たちの人生に最も必要なことは、神の臨在です。
廃墟の人生から、神の人生に変わるのです。
今日の祈り
