【聖書の終末預言㉟】 大患難時代① 144,000人の伝道師とは誰なのか「世の終わりの主役はユダヤ人ってほんと?」(黙示録7章, 9章,14章)

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はじめに

今日は、大患難時代の預言に出てくる「144000人の伝道師」について説明します。

黙示録に144,000人という選ばれた人々が出てきます。彼は一体誰なのでしょうか?大きく分けると2つの解釈に分類されます。この数字は、象徴的な数なのか、文字通りの数なのかということです。英語の注解書も含め調べた結果、象徴的な解釈には、いろいろな解釈があることに気付きました。まず、144,000人「旧新約の神の民」の象徴である。旧約・新約聖書の12部族と12使徒をかけると144。それに「限りなく多い」という意味の1000をかけると144,000人になる。つまり、新旧約の神の民の象徴である、と。

違う学者は、「いや、これは、旧約聖書のイスラエルの象徴だ」。はたまた、「いや、これは、新約聖書の教会の象徴だ」。私は、聖書に出てくるイスラエルを、文字通り「イスラエル」として解釈するようにしています。確かに黙示録には象徴的に解釈する必要のある部分は出てきますが、文脈を考えないと無限に解釈が生まれていくような気がします。また、聖書の預言が「現代イスラエル」を通して成就しているように感じているからです。みなさんはどう思いますか?

このメッセージを読むと、「144000人の伝道師」がなぜ、「現代イスラエル」を土台に解釈する必要があるかがわかるようになり、大患難時代に対するバラバラの預言がつながっていきます。最近は、聖書の終末預言シリーズという世の終わりについて聖書が何を言っているかだけにフォーカスを当てたYouTube動画をアップしています。「この世はこれからどうなるのか?」ということに対して少しでも興味のある方は、チャンネル登録をよろしくお願いします。

144,000人は世界に散らばるユダヤ人伝道師

①144,000人は誰?

 →イスラエルの12部族 

私は、印を押された者たちの数を耳にした。それは十四万四千人で、イスラエルの子らのあらゆる部族の者が印を押されていた。

聖書(黙示録 7:4)

まず、聖書にはっきりと「イスラエルの子らのあらゆる部族の者が印を押されていた」と書いていることを受け取りましょう。ここには、教会とも、聖徒とも書いていません。

5 ユダ族から一万二千人が印を押され、ルベン族から一万二千人、ガド族から一万二千人、
6 アシェル族から一万二千人、ナフタリ族から一万二千人、マナセ族から一万二千人、
7 シメオン族から一万二千人、レビ族から一万二千人、イッサカル族から一万二千人、
8 ゼブルン族から一万二千人、ヨセフ族から一万二千人、ベニヤミン族から一万二千人が印を押されていた。

聖書(黙示録 7:5-8)


このリストで3つのことが気になります。まず、イスラエルの12部族のうち、10部族はすでに失われたのではないのか?実は、失われていません。

紀元前922年頃、イスラエルは北イスラエルと南ユダという二つの国に分裂しました。北朝鮮と韓国のイメージです。しかし、イスラエルは12部族がいたので、その時に、北に10部族、南に2部族に分かれました。そして、BC722年、北イスラエルは、アッシリアとの戦争に敗れ、離散します。アッシリアは、アッシリア人と同化させる混血政策をとっていたので、この時一般的に「10部族は失われた」と言われています。なので、「失われた10部族」という言葉が一人歩きしているのです。しかし、実際は、イスラエルが南北に分裂した際、南ユダには、ユダ族とベニヤミン族の2部族以外に、レビ族とシメオン族も住んでいました。

また、北イスラエルの離散前に、南ユダに移住した部族もいたのです。さらに、離散するとき、多くの民が南ユダに逃げ込んだと言われています。つまり、そもそも南ユダに住んでいたのは、2部族だけではなかったのです。ちなみに、新約聖書のヤコブ書にも、12部族がいることが示唆されています。

神と主イエス・キリストのしもべヤコブが、離散している十二部族にあいさつを送
ります。

聖書(ヤコブの手紙 1:1)


ある学者はこれはヤコブが教会に対して象徴的に12部族と書いていると解釈しますが、当時の教会はユダヤ人が大半であり、象徴的に書く必要はなかったと思われます。また、AD70年にローマ帝国によって、エルサレムが崩壊してから、ユダヤ人は自分の部族が分からなくなったとも言われています。系図がなくなったからだそうです。しかし、神様は誰がどの部族かを知っておられます。

二つ目に気になることは、「あれ、12部族のリストに、エフライム族とダン族がいない?」ということです。このリストのヨセフ族はエフライム族と同じです。でも、ダン族を入れると13部族になってしまいます。これは、聖書が12という数字にこだわっていることが理由です。聖書の中で、イスラエルの部族のリストは 29 回出て来ますが、その中で、12部族を越えたリストはひとつもないそうです。通常は数を合わせるためにレビ族が入りません。しかし、申命記33章の部族リストには、レビ族が入り、シメオン族いません。なので、ここでもダン族がいないのは、数を合わせるためだと思われます。

三つ目に、気になることがあります。なぜ、異邦人のクリスチャンではなく、ユダヤ人なのか?この時、教会はどうなったのか?実は、黙示録の4章以降には、「教会」 ということばが一度も出てきません。その代わりに、 イスラエル民族に関することばが多く出てきます。それは、終末になると、イスラエルが再建され、神の国の到来のための中心的な役割を果たすことが預言的に表されているからだと考えられます。このことから、7年間の大患難時代前に教会は携挙されたと見る人も少なくなりません。ここからも、自分がどうやって聖書を読んでいるかという軸がなければ、ぐちゃぐちゃになります。

イスラエルを象徴として読むのか、携挙はいつ起こると考えているのか。たまに解釈は不要という方もおられますが、「文字通り読む」という人も実際は「文字通り」と解釈しているため、解釈することは避けられません。まずは、ハーベストタイムの中川先生など、わかりやすく、軸がしっかりしている先生から学んでみることをお勧めします。その上で、いろんな先生のお話を聞くと、実に日本の8000の教会の中でも解釈が分かれていることに驚くでしょう。私は、144,000人は、終末に活躍するイスラエルの12部族からなる人々と解釈します。

②144,000人はいつ活躍する?

 大患難時代の直前から終わりまで活躍する 

次に大切なことは、この144,000人は、大患難時代の直前に印を押されるということです。

1 その後、私は四人の御使いを見た。彼らは地の四隅に立ち、地の四方の風をしっかりと押さえて、地にも海にもどんな木にも吹きつけないようにしていた。

聖書(黙示録7:1)


「地の四隅」とは、世界を表します。つまり、これから、 全世界に患難が起こるという意味です。

2 また私は、もう一人の御使いが、日の昇る方から、生ける神の印を持って上って来るのを見た。彼は、地にも海にも害を加えることを許された四人の御使いたちに、大声で叫んだ。
3 「私たちが神のしもべたちの額に印を押してしまうまで、地にも海にも木にも害を加えてはいけない。」

聖書(黙示録7:2-3)


3節の「私たちが神のしもべたちの額に印を押してしまうまで」とは、「144,000人の伝道師に印が押される前に。 大患難時代が始まることがあってはならない」という意味です。つまり、大患難時代の直前にこの伝道者が選ばれるのです。何が大切なのでしょう?それは、神様は大患難時代であっても、神の福音を伝えるチャンスを与えられるということです。別に、滅ぼすなら7年すら必要ありません。しかし、患難を通して、神様に思いを向ける人がいることを知っておられるのです。これは希望だと言えます。

③144,000人は何をする?

 害を受けずにキリストの福音を宣教する 

そして彼らは、地の草やどんな青草、どんな木にも害を加えてはならないが、額に神の印を持たない人たちには加えてよい、と言い渡された。

聖書(黙示録9:4)


大患難時代がどんなに過酷であろうが、神様の許しによって起こったことなので、144,000人の伝道師たちは守られます。それは、大患難時代に、1人でも多くの人が救われるように、彼らの宣教が邪魔されないためです。そして、彼らはキリストの福音を宣教します。

また私は見た。すると見よ、子羊がシオンの山の上に立っていた。また、子羊とともに十四万四千人の人たちがいて、その額には子羊の名と、子羊の父の名が記されていた。

聖書(黙示録14:1)


ここから、彼らはイエス・キリストを信じたユダヤ人であることがわかります。いわゆる、メシアニックジューと呼ばれる人々です。

この人たちは、女に触れて汚れたことがない者たちで、童貞である。彼らは、子羊が行く所、どこにでもついて行く。彼らは、神と子羊に献げられる初穂として、人々の中から贖い出されたのである。

聖書(黙示録14:4)


「女に触れて汚れたことがない者たちで、童貞である」とは本当に、女性と関係を持ったことがないという解釈の他に、偶像を拝んだりしないといった霊的純血を保っていることを表していると考えることもできます。大バビロンが猛威を振るい、性的にも、道徳的にも堕落が進む中、彼らの信仰が世の光、地の塩として輝くことでしょう。「彼らは、神と子羊に献げられる初穂として、人々の中から贖い出された」とあるので、彼らの戦況により、救われる人達が多く出てくることを表しています。

9 その後、私は見た。すると見よ。すべての国民、部族、民族、言語から、だれも数えきれないほどの大勢の群衆が御座の前と子羊の前に立ち、白い衣を身にまとい、手になつめ椰子の枝を持っていた。
10 彼らは大声で叫んだ。「救いは、御座に着いておられる私たちの神と、子羊にある。」

聖書(黙示録7:9-10)


「すべての国民、部族、民族、言語」とは、ユダヤ人以外の民族、つまり異邦人を指しています。つまり、終末にユダヤ人によって、異邦人が「だれにも数えきれぬほど」救われるということです。しかも、彼らは世界中に散らばっていると考えられます。もしかすると、イスラエルからインターネットで宣教しているのかもしれませんが、定かではありません。少なくても、現在もユダヤ人は世界中に離散しているので、この日のために散らばっていると考えることもできます。大患難時代は、苦しみだけではないのです。その中で大リバイバルが起こるのです。まさに、イエス・キリストの預言の通りです。

御国のこの福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての民族に証しされ、それから終わりが来ます。

聖書(マタイ24:14)

まとめ

まとめましょう。今日の結論は一言でいうと、黙示録に出てくる「144,000人は世の終わりに世界中に散らばっているユダヤ人伝道師」です。

①144,000人は誰?
→イスラエルの12部族
②144,000人はいつ活躍する?
→大患難時代の直前から終わりまで活躍する
③144,000人は何をする?
→害を受けずにキリストの福音を宣教する

次回は「大バビロン帝国の復興」についてお話しします。週末には、反キリストと10人の王により、宗教統一、経済統一が起こると聖書は預言しています。現代のテクノロジーを見ると何となく想像できるので、ゾッとしますね。

読んでいただき、ありがとうございます。このメッセージはYoutubeでもご視聴いただけます。

参考資料:黙示録セミナー終末編 /オメガミニストリーズ•オメガバイブルスタディー、ハーベストタイムミニストリーズ/メッセージステーション 使用画像元: Pixabay, Unsplash By Oldtidens_Israel_&_Judea.svg: FinnWikiNoderivative work: Richardprins (talk) – Oldtidens_Israel_&_Judea.svghttp://www.jewishvirtuallibrary.org/m…​, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index…

この記事を書いた人

牧師。ライフコーチ。
1985年札幌で生まれる。小樽商科大学を卒業後、三菱UFJ信託銀行で3年間勤務。関西聖書学院(KBI)で1年間聖書を学ぶ。CCC(Campus Crusade for Christ)短期宣教を通じて出会った、当時CCC専任スタッフのク・ソンリムと2012年に結婚。2013年から3年間ソウル・オリュン教会日本語礼拝部伝道師として仕えつつ、トーチ・トリニティ神学大学院英語コース修士課程(Torch Trinity Graduate University/Master of Divinity)を修める。2016年から3年間、母教会札幌キリスト福音館で牧師として仕えた後、2019年より、札幌ガーデンチャーチを開拓。

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