「福音の種をまく一年にしませんか?」聖書(ルカ8:4-10)

20210103
この記事は約9分で読めます。

4 さて、大勢の群衆が集まり、方々の町から人々がみもとにやって来たので、イエスはたとえを用いて話された。
5 「種を蒔く人が種蒔きに出かけた。蒔いていると、ある種が道端に落ちた。すると、人に踏みつけられ、空の鳥が食べてしまった。
6 また、別の種は岩の上に落ちた。生長したが、水分がなかったので枯れてしまった。
7 また、別の種は茨の真ん中に落ちた。すると、茨も一緒に生え出てふさいでしまった。
8 また、別の種は良い地に落ち、生長して百倍の実を結んだ。」イエスはこれらのことを話しながら、大声で言われた。「聞く耳のある者は聞きなさい。」
9 弟子たちは、このたとえがどういう意味なのか、イエスに尋ねた。
10 イエスは言われた。「あなたがたには神の国の奥義を知ることが許されていますが、ほかの人たちには、たとえで話します。『彼らが見ていても見ることがなく、聞いていても悟ることがないように』するためです。

聖書(ルカ8:4-10

はじめに

前回の記事の最初にアメリカの伝道師ビリーグラハムの話をしたのを覚えているでしょうか?
ビリーグラハムが、どうやってキリストを受け入れたかという話でした。

1936年。当時17歳のビリーグラハムは、クリスチャンの両親に連れられて、伝道師の集会に行き、そこで福音を聞き救われました。

彼は良い心で福音を受け入れ、100倍に実を結びました。
歴史上のどの説教者以上の人々、2千万人という人々に直接みことばを語り、何万人という人々をキリストに導いたからです。

しかし、今日注目したいのは、そもそも、彼に福音を伝えた人がいたということです。

どんなに素晴らしい働きをしたクリスチャンであっても、誰もが誰かから、福音を教えてもらっているという事実です。

皆さんもそうではないですか?

誰かが教会に誘ってくれたり、誰かが聖書を教えてくれたりしたはずです。

自分で聖書を読んで信じたという強者もいるかもしれません。
しかし、聖書を日本語に翻訳して、出版した人たちの存在がいるのです。

この種まきの例えの箇所は、前回メッセージしましたが、今日は、同じ箇所から、違う視点でお話しします。

前回は、聖書のみことばを聞いた人の重要性。
今日は、聖書のみことばを伝える人の重要性です。

今日の記事を読めば、どれだけ、みことばを伝えるのかが大切かわかり、私たちが多くの種を蒔くことで、今年多くの人々がガーデンチャーチを通して救われてくでしょう!
ハレルヤ!

種を撒くには

まず今日の箇所で、気付くことは、種のまき方の異常さです。
この人は当たりかまわず種をまき散らします。
まるでヘリコプターやドローンで空中から散布しているようです。

何故こんな無駄なまき方をするのでしょうか?

それは、当時のパレスチナでは、農夫は畑を耕す前に、種をばら蒔くように蒔いていたからです。

そのため、このたとえに描写されているように、種は道ばた、岩の上、いばらの中、良い地など、さまざまな所に落ちるのです。

当時は、土を耕してから種を蒔くのではなく、とにかく種を蒔いたのです。
今のような技術があったわけでもなく、種が蒔かれる地が良い地であるかどうかは、種が蒔かれなければわからなかったのです。

この例えのポイント。今日覚えるべきメッセージは、一言で言うなら、

結果は主にゆだねて、積極的に福音の種を蒔けばよい

ということです。

3つのポイントで、今日のみことばを種をまく人の視点から解き明かします。

①種を蒔かなければ発芽しない

5 「種を蒔く人が種蒔きに出かけた。蒔いていると、ある種が道端に落ちた。すると、人に踏みつけられ、空の鳥が食べてしまった。

聖書(ルカ8:5)

種を蒔く人は、種を持っている人です。当たり前です。
種とは、福音のことです。

11 このたとえの意味はこうです。種は神のことばです。

聖書(ルカ8:11)

聖書のストーリーはイスラエルが中心であることがわかります。
イスラエルがアブラハムの信仰によって選ばれました。

「なんだよ!イスラエル民族だけが特別かよ。エコひいきじゃないか?」と思ってしまうかもしれません。
確かに、特別に選ばれることは大きな特権で、嬉しいことです。
しかし、特権には、大きな責任もついてきます。

イスラエル民族の責任とはなんでしょうか?

それは、「全世界に神の福音を伝えること」です。
世の光、地の塩というのは、本来旧約聖書のイザヤ書などに書いてあり、イスラエルに与えられた役割だったのです。

だから、彼らはイスラエル人以外を異邦人と呼びました。
それは差別のためではなく、真の神を知らない民族という意味です。

もちろん、この特権が彼らの心を高ぶらせ、責任を果たすどころか偶像礼拝に陥り、メシヤを十字架につけるというとんでもないことをしてしまいます。

しかし、イスラエルにキリスト自らが来られ、福音の種を蒔いてくださいました。
この福音は12弟子から、ローマ帝国、そして今や、世界中に広がっています。

大切なことは、誰かが種を蒔いたから、福音は世界に広がったということです。
誰も蒔かないなら、イエス様が来られ、模範を示されましたよね。

私たちはどうでしょうか?

種を持ってますか?

持っているんです。

福音を知っています。

神が人となってこの世に来られ、私を含む全人類の罪のために十字架にかかり死なれ、三日後に蘇られた。
そのことを信じるなら、私たちのどんな罪も赦され、永遠のいのちが与えられ、神とともに歩む素晴らしい人生が与えられると。

日本は不思議な国で、福音を受け入れられた人はわずか1%未満だそうです。
ここまで、クリスチャンの割合が少ないのは、イスラム教国を除いてありません。

信教の自由があるのにです。

実際問題、日本人は福音を知りません。
ちゃんと教えてもらって、聖書を学んで、その上で、「結構です」という人よりも、
「イエスって誰?」「うーん」レベルの人が多いのが実際です。

なぜでしょうか?
神に力がないから?

今日のみことばによれば、「私たち1%が種を蒔いていないから」です。
種を持っているのにも関わらずです。

しかし、信じたことのない方を、どのようにして呼び求めるのでしょうか。聞いたことのない方を、どのようにして信じるのでしょうか。宣べ伝える人がいなければ、どのようにして聞くのでしょうか。

聖書(ローマ10:14)

②結果はあなたの責任ではない

11 このたとえの意味はこうです。種は神のことばです。
12 道端に落ちたものとは、みことばを聞いても信じて救われないように、後で悪魔が来て、その心からみことばを取り去ってしまう、そのような人たちのことです。
13 岩の上に落ちたものとは、みことばを聞くと喜んで受け入れるのですが、根がないので、しばらくは信じていても試練のときに身を引いてしまう、そのような人たちのことです。
14 茨の中に落ちたものとは、こういう人たちのことです。彼らはみことばを聞いたのですが、時がたつにつれ、生活における思い煩いや、富や、快楽でふさがれて、実が熟すまでになりません。
15 しかし、良い地に落ちたものとは、こういう人たちのことです。彼らは立派な良い心でみことばを聞いて、それをしっかり守り、忍耐して実を結びます。

聖書(ルカ8:11-15)

前回のメッセージでは、私たちが神のことばを聞いた時の心の状態を点検しました。
今日は、逆です。

私たちが神の言葉を誰かに伝えた場合、その人が受け入れるかは、その人の責任だということです。

なんか冷たく聞こえますか?
いえいえ。

そもそも、私たちに人の心を変える力はありません。

神のみことばである種にあるんです。

しかも、驚くことに、イエス様が模範として種を蒔きました。
十字架にかかるまで、少なくても3年間は福音をのべ伝えました。

イエスはガリラヤ全域を巡って会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、民の中のあらゆる病、あらゆるわずらいを癒やされた。

聖書(マタイ4:23)

でも、信じる人もいれば、信じない人もいました。
奇跡を見ても、信じない人がいて。

イエスがこれほど多くのしるしを彼らの目の前で行われたのに、彼らはイエスを信じなかった。

聖書(ヨハネ12:37)

復活して現れたのに、信じない人がいました。

そしてイエスに会って礼拝した。ただし、疑う者たちもいた。

聖書(マタイ28:17)

でも、イエス様は何をしたか?

みことばをのべ伝えたのです。

イエス様が伝えても信じない人がいるなら、私たちはなおさらでしょう。
100人に伝えて1人でもいいじゃないですか。

大事なことは結果を予想することでもなく、結果に失望することでもなく、相手の反応を恐れることでもありません。

福音を伝えているか?種を蒔いているかです。

みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。忍耐の限りを尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい。

聖書(2テモテ4:2)

つまり、結果は関係ないが、伝えることに責任はあるということです。

③種に力がある

8 また、別の種は良い地に落ち、生長して百倍の実を結んだ。」

種が良い地に落ちると100倍の実を結びます。

すごい!

種が悪い地に落ちると、芽は出ないのにも関わらずです。
つまり、種が悪いのではなく、落ちた場所が悪いと聖書ははっきり言っているということです。

福音という種に力があるのです。

【動画】
使用動画:旨みとコクの開花予報【映像で見る植物】

皆さんは、種を発芽させる力を持っていますか?
ないです。

これは神秘です。

すでに種の中に「土に落ちたら芽を出し、やがて花がさく」というプログラミングがあるのです。
プログラムしたのは神です。

種を無から作った人間はいません。
人間ができるのは、改良することだけです。

種を成長させるのは神なのです。

私が植えて、アポロが水を注ぎました。しかし、成長させたのは神です。

聖書(1コリント3:6)

このことを信じるなら、希望を持って種をまくことができるのです。

終わりに

では、ここまでのことをまとめましょう。

  • ①種を蒔かなければ発芽しない
  • ②結果はあなたの責任ではない
  • ③種に力がある

ここから、私たちに語られているメッセージは、結果は主にゆだねて、積極的に福音の種を蒔こうといことです。

去年は、どれだけの人に福音を伝えてきただろうか?
そもそも、そこまでの知識は必要ありません。
みんな最低限の知識は知っているはず。

皆さん、今年は多くの人に福音を伝えましょう。

でも、実際に福音を伝えることに抵抗や、どうやってすればいいかわからないというのが現実でしょう。
今年は種をまく学びもする予定です。

でも、こんなことでもいいのです。

  • 誰かを教会に誘う→自動的に福音を聞く
  • 牧師と繋げる
  • YouTubeを送る

これだけでも全然いい!

また、種を蒔く方法はクリエイティブに考えいきましょう。

現代はドローンで空から大量の種をまく農家もいるようです。
ドローンで種を撒くと1日で3,000坪の種まきが一人で可能となるそうです。

これは、今、YouTubeを通して福音の種を蒔いている自分として共感できました。

皆さんはいかがですか?

私たちがこの福音を人々に伝えるときに、聖霊様が助け、勇気を与えてくださり、ひとりでも多くの人がこのみことばをよい心で
受け入れ救いに至るように、イエス様のみなによってお祈りします。

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この記事を書いた人

牧師。ライフコーチ。
1985年札幌で生まれる。小樽商科大学を卒業後、三菱UFJ信託銀行で3年間勤務。関西聖書学院(KBI)で1年間聖書を学ぶ。CCC(Campus Crusade for Christ)短期宣教を通じて出会った、当時CCC専任スタッフのク・ソンリムと2012年に結婚。2013年から3年間ソウル・オリュン教会日本語礼拝部伝道師として仕えつつ、トーチ・トリニティ神学大学院英語コース修士課程(Torch Trinity Graduate University/Master of Divinity)を修める。2016年から3年間、母教会札幌キリスト福音館で牧師として仕えた後、2019年より、札幌ガーデンチャーチを開拓。

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