【聖書の終末預言㊵】大患難時代⑥前半3年半のまとめ「これさえ見れば何が起こるかわかる!」 (黙示録6章~17章)

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はじめに

今日は、大患難時代前半3年半に起こることを整理します。前回までの記事では、大患難時代の前半の3年半に起こることをカバーしました。

具体的には、1~5までの記事で、
1.144000人の伝道師
2.大バビロンの復興
3.7つの封印の裁き
4.7つのラッパの裁き
5.2人の証人

を説明してきました。

しかし、おそらく情報量が多すぎてわかったようなわからなかったような感じになっているのはないでしょうか?

この記事を読むと、大患難時代の前半3年半に何が起こるのかをよりシンプルに整理できます。大体のイメージが掴めるので、一旦ここで頭を整理して、大患難時代後半の3年半に備えましょう。

最近は、聖書の終末預言シリーズという世の終わりについて聖書が何を言っているかだけにフォーカスを当てたYouTube動画をアップしています。「この世はこれからどうなるのか?」ということに対して少しでも興味のある方は、チャンネル登録をよろしくお願いします。

単語の意味と起こること

A. 重要な単語の意味

神様のしもべたち

①144,000人=世界中で活躍する伝道者たち
②2人の証人=エルサレムで活躍する預言者

サタンの攻撃

③大淫婦=大バビロン
④獣=反キリスト
⑤7つの頭=歴史上イスラエルを支配した国々
⑥10本の角=反キリストともに支配する10人の王(10ヶ国?)

神の裁き

⑦封印の裁き(黙示録6章)=大災害などの神の裁きパート1
・4種類の馬=裁きの象徴
⑧ラッパの裁き(黙示録8章~9章)=大災害などの神の裁きパート2
・いなごや軍隊(悪霊たち)

B. 起こること(時系列順)

①144,000人(黙示録7章)と2人の証人(黙示録11章)が選ばれる

3年半活躍し、世界中でキリストを信じる人が多く起こされます。大リバイバルです。144,000人の伝道師は、世界中で活躍します。2人の証人は、エルサレムの中だけで活躍します。2人の証人が誰かは、解釈が分かれます。預言者エリヤ(マラキ4:5-6)という人もいるが、わかりません。大事なことは誰かではなく、この人々によって、大患難時代という最悪の状況でも世界中で福音を伝える人を神様が送るということです。焦点は、人類に対する神の憐れみと愛です。

主は、ある人たちが遅れていると思っているように、約束したことを遅らせているのではなく、あなたがたに対して忍耐しておられるのです。だれも滅びることがなく、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。

聖書(2ペテロ3:9)

②大バビロン復興(黙示録17章)

・反キリストと10人の王による世界支配
→現在、世界には 200 ヶ国前後の国が存在しますが、将来統合されて、世界は10ヶ国に分割されるという解釈があります。
・経済統一
→今徐々に起こっていること。マイクロチップ、番号制、インターネットによる情報統制、暗号資産。着実にその方向に向かっています。
・宗教統一
→エルサレムにユダヤ教の第3神殿が建ちます。

ここで大事なことは何でしょう?人間は神なしで「ひとつ」になることを求めていくということです。

世界平和、世界の繁栄、平等な世界…とても口当たりの良い素晴らしい言葉です。しかし、神の力なくしてはそれは不可能です。それを悟らない限り、真の平和は来ません。もちろん、大患難時代の後半には、この人間による「平和」は崩れ去ります。

どうやってでしょう?反キリストの裏切りによって、それらの「統一システム」「平和システム」は、彼の独裁の道具となります。反キリストはサタンの力で生まれた人です。サタンの手口とそっくりです。サタンも「神なし」人間の力で成功や富を築けると錯覚させます。「俺ってできる!努力は報われる!」そのように、神を忘れ無意識であっても高慢にさせていきます。結果、その人は、この世の富や成功に囚われ、サタンがその人をコントロールしている状態になります。聖書ははっきりと書いています。

17 あなたは心のうちで、「私の力、私の手の力がこの富を築き上げたのだ」と言わないように気をつけなさい。
18 あなたの神、主を心に据えなさい。主があなたに富を築き上げる力を与えるのは、あなたの父祖たちに誓った契約を今日のように果たされるためである。

聖書(ダニエル8:17-18)


富や成功の上に神がいることを覚える。ここを忘れるなら、創世記のバベルの塔のように、自分たちは天にまで届くんだ!と勘違いすることになります。ちなみに、バベルの塔のバベルはバビロンのことです。人間の行く末は聖書の最後の黙示録と、最初の創世記に書いてあり、それは変わっていません。

③2つの大きな裁き

7つの封印の裁き(黙示録6章)
①第1の封印:反キリスト
②第2の封印:世界大戦
③第3の封印:世界的飢饉
④第4の封印:疫病、飢饉、戦争、獣
⑤第5の封印:迫害と殉教
⑥第6の封印:天変地異
⑦第7の封印:七つのラッパのさばきのスタート

7つのラッパの裁き(黙示録8章~9章)
①第1のラッパ:雹と火
②第2のラッパ:隕石?
③第3のラッパ:化学兵器?
④第4のラッパ:暗闇
⑤第5のラッパ:いなご(悪霊たちの解放)
⑥第6のラッパ:軍隊(2億の悪霊)
⑦第7のラッパ:七つの鉢のさばきのスタート

ちなみに、大患難時代では大きな裁きは3つ起こります。封印の裁き、ラッパの裁き、そして、鉢のさばきです。最後の鉢のさばきは大患難時代の後半の3年半で起きます。また、次回以降取り上げます。

まとめ

まとめましょう。今日は、重要な単語の意味のまとめと、何が起こるのかを時系列順に整理しました。

A. 重要な単語の意味
神様のしもべたち
①144,000人=世界中で活躍する伝道者たち
②2人の証人=エルサレムで活躍する預言者

サタンの攻撃
③大淫婦=大バビロン
④獣=反キリスト
⑤7つの頭=歴史上イスラエルを支配した国々
⑥10本の角=反キリストともに支配する10人の王(10ヶ国?)

神の裁き
⑦封印の裁き(黙示録6章)=大災害などの神の裁きパート1
・4種類の馬=裁きの象徴
⑧ラッパの裁き(黙示録8章~9章)=大災害などの神の裁きパート2
・いなごや軍隊(悪霊たち)

B. 起こること(時系列順)
①144,000人(黙示録7章)と2人の証人(黙示録11章)が選ばれる
②大バビロン復興(黙示録17章)
③2つの大きな裁き(黙示録6章)(黙示録8章-9章)

とりあえず、前半の3年半で起こることは、これだけ押さえておけば大丈夫です。また、学者や牧師によっては違う解釈をしている人もたくさんいます。解釈が難しいのが黙示録ですので、お互いを尊重しつつ、学び合いつつ、神を愛し、お互いを愛することを優先していきたいですね。

次回はついに、大患難時代の後半に入ります。「ペトラへ逃げるユダヤ人」についてお話しします。これも、現代のイスラエルを土台に解釈します。ここが整理できたら、世の終わりに何が起こるのかを理解しやすくなります。実際にペトラ遺跡はヨルダンにありますからね。

読んでいただきありがとうございます。このメッセージはYoutubeでもご視聴いただけます。

参考資料:黙示録セミナー終末編 /オメガミニストリーズ•オメガバイブルスタディー、ハーベストタイムミニストリーズ/メッセージステーション 使用画像元: Pixabay, Unsplash

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この記事を書いた人

牧師。ライフコーチ。
1985年札幌で生まれる。小樽商科大学を卒業後、三菱UFJ信託銀行で3年間勤務。関西聖書学院(KBI)で1年間聖書を学ぶ。CCC(Campus Crusade for Christ)短期宣教を通じて出会った、当時CCC専任スタッフのク・ソンリムと2012年に結婚。2013年から3年間ソウル・オリュン教会日本語礼拝部伝道師として仕えつつ、トーチ・トリニティ神学大学院英語コース修士課程(Torch Trinity Graduate University/Master of Divinity)を修める。2016年から3年間、母教会札幌キリスト福音館で牧師として仕えた後、2019年より、札幌ガーデンチャーチを開拓。

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