はじめに
世の終わりに起こると預言されている「エゼキエル戦争」
今日は、「聖書には、いったい、これから何が起こると書いてあるのか」をお話しします。
2020年8月13日、イスラエルのネタニヤフ首相は、イスラエルとUAE(アラブ首長国連邦)が、アメリカの仲介で、国交樹立、正常化することで合意したと発表しました。トランプ大統領が仲介に入った自分の功績を誇りつつ、歴史的快挙だと喝采しました。なぜ、この合意が歴史的な快挙かというと、理由は3つあります。
① UAEは、イスラエルと和平条約を交わしている3番目の国だから。アラブ諸国は、エジプト(1979年)とヨルダン(1994年)だけです。
② UAEは、「1967年の合意に戻るまでは、アラブ諸国とイスラエルが手を組むなど絶対にありえない」といっていたから。
③ UAEは、アラブ諸国だから。トランプ大統領は、この合意を「アブラハム合意」といいました。アブラハム合意とは、聖書のアブラハムという人物にルーツを持つ、三宗教が合意したという意味です。三宗教とは世界三宗教のユダヤ人(イスラエル)、アラブ人(UAE)、クリスチャン(アメリカ)です。
一見、日本人にとってはさらっと流してしまうニュースですが、歴史をかじると確かに歴史的快挙と言えますね。
しかし、今日、お伝えしたいことは、この3つの理由だけじゃないんです。実は、この合意は聖書にある世の終わりの預言を成就させる引き金になるくらい重要です。それは、この合意が、聖書の2600年も前に書かれたエゼキエル書38章の戦争を引き起こす可能性があるからです。
このメッセージを読むと、 テレビの中東情勢に関するニュースと聖書の預言がリンクします。 今回のトランプ大統領の「歴史的快挙」が、これからどのように聖書の預言につながっていくかが分かります。
「えー世界戦争が起こったらどうしよう!」と不安になったり、「日本を離れた方がいいのか?預貯金はどうしよう」と慌てたりする必要がなくなり、今すべきことにしっかり集中することができます。
最近は、聖書の終末預言シリーズという世の終わりについて聖書が何を言っているかだけにフォーカスを当てたYouTube動画をアップしています。「この世はこれからどうなるのか?」ということに対して少しでも興味のある方は、チャンネル登録をよろしくお願いします。
「これから何が起こると書いてあるのか」
一言でいうと、世の終わりに「北の国からロシア連軍がきてイスラエルを襲う」ということです。これが、エゼキエル書38章に書いているエゼキエル戦争です。この預言は2600年前に書かれましたが、まだ成就していません。
今回の8月13日のイスラエルとUAEの国交樹立によって、この預言が成就する可能性がグッと高まりました。
今日は、どこの国々が、イスラエルに戦争を仕掛けるのか?を2つのポイントで学びます。
① イスラエルを攻めるロシア(エゼキエル書38:2-4)
「人の子よ。メシェクとトバルの大首長である、マゴグの地のゴグに顔を向け、彼に預言せよ。
聖書(エゼキエル書38:2)
カタカナ!難しい!でも、簡単に言えば、マゴグがロシアです。
なぜ、今の名前と違うのでしょう?
預言者エゼキエルは今から2600年前に生きていました。当時は、ロシアという名前が存在しなかったので、神様はエゼキエルが理解しやすい当時の国の名前で預言されたのです。当時の名前であれば、私たちもどの国であるかを容易に解釈できます。また、聖書解釈において重要なのは、基本的には「マゴグ」とあれば、「マゴグ(今のロシア)」という実在する国として解釈します。
どういうことかというと、「マゴグ」を象徴的なものとして解釈しないということです。例えば、「マゴグ」はこの世の国ではなく、目に見えない悪霊のことを意味すると言った象徴的な解釈です。
何でも象徴的に解釈してしまうと、終末の預言がただの空想話になってしまいます。また無限の解釈を生み出す危険性も出てきます。象徴的な解釈が必要な場合は、聖書の他の箇所と照合し、十分に注意する必要があります。
当時は、マゴグ(南ロシア)がメシェク(東ロシア・モスクワがあるところ)とトバル(西ロシア・シベリヤ)を支配していました。
『神である主はこう言われる。メシェクとトバルの大首長であるゴグよ。今、わたしはお
聖書(エゼキエル書38:3)
まえを敵とする。
ゴグとは王の位で、エジプトのファラオみたいなものです。国の名前でも、人の名前でもありません。
つまり、「ロシア共和国(マゴグ、メシェク、トバル)の指導者(ゴグ)よ!」という意味です。
「わたしはおまえを敵とする」とは、神の選ばれたイスラエルに敵対し、祝福しないので、敵と見なされているということです。
わたしはおまえを引き回し、おまえのあごに鉤をかけ、おまえと、おまえの全軍勢を出陣
聖書(エゼキエル書38:4)
させる。それはみな完全に武装した馬や騎兵、大盾と盾を持ち、みな剣を取る大集団だ。
これは、神様が襲わせるという意味。なぜなら、結局、イスラエルが勝利するからです。
② イスラエルを攻める連合軍(エゼキエル書38:5-7)
5 ペルシアとクシュとプテも彼らとともにいて、みな盾を持ち、かぶとを着けている。
聖書(エゼキエル書38:5-7)
6 ゴメルとそのすべての軍隊、北の果てのベテ・トガルマとそのすべての軍隊、それに多
くの国々の民がおまえとともにいる。
7 備えをせよ。おまえも、おまえのもとに召集された全集団も構えよ。おまえは彼らを統
率せよ。
1.マゴグ=ロシア
2.ペルシャ=イラン
3.クシュ=エチオピア
4.プテ=リビア
5.ゴメル=ドイツ、ポーランド
6.ベテ・トガルマ=アルメニア、トルコと多くの連盟国
これは、連合軍です。
冒頭のUAEのアブラハム合意をちょっと思い出してください。何か気づくこと、ありませんか?
ここに、すでに、イスラエルと和平条約に至っているエジプト、ヨルダン、そして、今回のUAEが入っていません。一方、今回の合意で猛反発しているのは、将来イスラエルを攻める連合軍リストに載っているイランとトルコです。
日本経済新聞にこのような記事がありました。
『米国、イスラエル、UAEとそれぞれ対立するイランは外務省声明で合意を「恥」と呼び、「パレスチナ人を後ろから刺した(ような行為だ)」と主張した。14日のイラン国営通信が伝えた。湾岸から遠く、イスラエルと国交のあるトルコのエルドアン大統領も14日、UAEを非難し「外交関係の停止や駐UAE大使の召還もあり得る」と述べた。トルコはイスラム世界での発言力を高めるため、パレスチナ支持を強く訴えていた。』
つまり、今回の合意によって、イスラエルと和平を結ぶ国と、敵対する国がより明確になりました。特に、今回敵対している国は、エゼキエル38章で終末にイスラエルを責める国と一致しています。
どういうことでしょうか?
「いよいよだ」ということです。いよいよ、聖書の世の終わりが近づいています。
私たちは、2600年前に書かれた聖書の預言が、成就している、世の終わりに生きているということです。
今日の話を聞いて、一つ腑に落ちないことがあります。でも、「なぜ、ロシア?」ってことですね。これについてもエゼキエル書にはっきりと書いていますので、次回の記事で詳しく説明します。
まとめ
聖書には、「これから何が起こると書いてあるのか」
→ 世の終わりに「北の国からロシア連軍がきてイスラエルを襲う」ということです。
これは、エゼキエル書38章に書いているエゼキエル戦争と言われており、まだ成就していません。しかし、8月13日のイスラエルとUAEの国交樹立によって、この預言が成就する可能性がグッと高まりました。
① イスラエルを攻めるロシア(エゼキエル書38:2-4)
② イスラエルを攻める連合軍(エゼキエル書38:5-7)
今日は、どこの国々が、イスラエルに戦争を仕掛けるのか?を学びました。エゼキエル戦争は、今1番ホットな話題だと思うので、続けて取りあげます。
次回は、なぜ、ロシアがイスラエルを攻める?(エゼキエル書38:12)について説明します。
読んでくださってありがとうございました!
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参考資料:イスラエルセミナー終末編/オメガミニストリーズ・オメガバイブルスタディー 使用画像元: Pixabay, Unsplash ・ホワイトハウス(バーレーンのザイマン外相、ネタニヤフ首相、トランプ大統領、UAEのザイード外相) ・By Mil.ru, CC BY 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index… ・By FutureTrillionaire (original)Seryo93 (derivative) – Own derivative from File:Russian Federation (orthographic projection) – Crimea disputed.svg, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index…