【聖書の終末預言59】今もっとも読むべき黙示録「陰謀論に飲み込まれてませんか?」(黙示録22:10-11)

この記事は約9分で読めます。

はじめに

今日は、「陰謀論と正しく付き合っていく方法」について説明します。

みなさんは、陰謀論を信じているでしょうか?

今回の世界的な感染症の拡大を巡り、SNS上で「感染拡大はウソ」「世界の黒幕が、現在の世界的な予防接種で人類を管理するのが目的」といった噂が広がっているようです。

ある専門家は、陰謀論は、人に備わっている「認知バイアス」が関係しているからだと言います。

認知バイアスとは、「人は知らず知らずのうちに自分が不快な情報を避け、生きづらくないように解釈するくせ」のことです。

世界では感染症の収束が見通せず、不安や不満が高まってり、生活が苦しくなっている人も多い。
そんな状況で「黒幕によって仕組まれた」「我慢しなくていいんだ」という現実逃避的なストーリーに飛びついてしまう人が増えてもおかしくないと言います。

しかし、陰謀論の広がりは、認知バイアスだけではないと私は思っています。

なぜなら、聖書の黙示録には、「世界の黒幕が人類を管理するようになる」と書いてあるからです。

アメリカで有名になりつつある「Qアノン」と呼ばれる陰謀論者たちも、聖書を引用しています。

なので、陰謀論の全てを否定したり、全てを信じるということは正しい態度ではありません。

少なくても、聖書を信じるものたちは、この世には、サタンという黒幕がいると信じていますよね?

もう少し、現実的にいうならば、聖書は世の終わりの黒幕を反キリストと呼んでいます。

しかし、大切なことは、「何が聖書に書かれていて、何が書かれていないのか」ということです。

反キリストは世界を支配するようになると書いています。しかし、誰かは分かりません。

なので、「反キリストは〇〇だ!」「黒幕は〇〇だ!」という情報は、鵜呑みにしてはいけません。
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないからです。

人類を管理するのがワクチンなのか、マイクロチップなのかも明言されていません。

今日の記事を見ると、「陰謀論と正しく付き合っていく方法」を知ることができるようになります。
それにより、多くのフェイクニュースに振り回されることがなくなります。

最近は、聖書の終末預言シリーズという世の終わりについて聖書が何を言っているかだけにフォーカスを当てたYouTube動画をアップしています。「この世はこれからどうなるのか?」ということに対して少しでも興味のある方は、チャンネル登録をよろしくお願いします。

「陰謀論と正しく付き合っていく方法」は、一言で言うとまず、「黙示録の終末預言をしっかり読むこと」です。

なぜなら、現代は「黙示録の終末預言を理解できる時代」であるからです。

黙示録に書いてある世の終わりの預言を告げた天使は、ヨハネにこのように言いました。

また私に言った。「この書の預言のことばを封じてはなりません。時が近いからです。

聖書(黙示録22:10)

①封じてはいけない終末預言

封じてはなりませんとは、私たちの黙示録に書かれている終末の預言に対する姿勢のことです。

黙示録という書は、聖書全66巻の中でも、もっとも難解な書と言われています。
象徴的な表現が多いし、解釈も多様です。

しかし、2021年の現代は、今までのどの時代よりも、黙示録を学ぶことを求められている時代です。

なぜでしょうか?

それは、先ほど読んだ箇所に書いていますね。

また私に言った。「この書の預言のことばを封じてはなりません。時が近いからです。

聖書(黙示録22:10)

時が近いからです。

ヨハネの黙示録が書かれてから、もう2000年もたっていますが、依然としてキリストは再臨されませんし、世の終わりも起こっていません。

しかし、いよいよ、世の終わりが近づいているという風潮が世の中に出てきています。

なぜでしょうか?

もちろん、感染症のような災害もそうです。

しかし、もっとも大事なのは、聖書の預言が成就してきているということです。

特に、聖書はイスラエルを中心に書かれているので、1948年のイスラエル建国から、眠っていた預言が成就し始めてきており、世の終わりの最大のしるしである、大患難時代、反キリストの登場などが、今起こってもよい今日この頃なのです。

この2000年間の中であっても、イスラエル民族がAD70年に世界離散してからは、黙示録の預言が今日以上にクローズアップされた時はありませんでした。
しかし、今は、各教会で、世の終わりについてのメッセージが盛んに行われ、YouTubeでも多くなっているように思えます。

聖書がらみの陰謀論も凄まじく増えています。

陰謀論はの見分け方は、まず聖書に明記されているか?と言うことです。

理科の授業で、ろ過という実験をしたのを覚えているでしょうか?

液体や気体に固体が混ざっている混合物を、細かい穴がたくさん空いたろ材に通して、固体の粒子を液体や気体から分離する操作です。

コーヒーのドリップや空気清浄機などは、ろ過の原理を利用しています。

ろ過は、必要のない不純物を取り除くのに有効です。

同じように情報もろ過する必要がありますが、そのろ過をするための器材、フィルターが聖書なんです。

聖書にはっきり書いていれば、その情報をさらに精査する。
しかし、聖書に書いていないなら、フォルターで除去するのです。

  • 聖書に書いてないことを除去してもいいのか?
  • 盲点になるんじゃないのか?

と思いませんか?

大丈夫です。

聖書に書いていないことにも、私たちのアンテナを張り巡らしたところで、結局、全ての情報が正しいわけではないので、何かの基準を持ってその情報を見極める必要が出てくるからです。

その時に、ろ過装置が、自分の知識、直感、経験、人の言葉、メディアなど多様になります。
私は、そのどのろ過装置よりも、神の言葉である聖書が最も、優秀なろ過装置だと思います。

聖書に書いていることでも、黙示録は解釈が多様ですので、どれが正しいのかをさらに吟味する必要があります。
大事なのは、イスラエルという国を中心に解釈することです。

なぜイスラエルなのか?と疑問に持たれた方は、旧約聖書から聖書を「イスラエル」に注目して読んでみてください。

創世記12章のアブラハムの時代から、ずっと聖書はイスラエルを中心に物語が展開されています。
新約聖書に入ると、なんとメシヤはイスラエルで生まれました。

みなさん、イエス・キリストはイスラエル人、ユダヤ人です。

そして、黙示録の最後にいたるまで、イスラエルが中心に書かれています。

なので、私たちは黙示録が難解であるとか、解釈が多様で訳がわからないとか言わずに、よく学び、世の終わりに対するアンテナを聖書からはりましょう。

陰謀論の情報を集めるよりも、黙示録を学んでください。

聖書を持っているクリスチャンなのに、預言のことばを閉じてしまわないようにしましょう。

むしろ求められているのは、陰謀論を発信することではなく、黙示録の預言のことばを発信することです。

これからどうなるかは分かりませんが、少なくても現代は、黙示録の預言を発信する自由が与えられています。
日本は信教の自由がありますし、YouTubeやSNSで、一気に発信することができます。

なぜ、現代では封じないで、積極的に黙示録を学び、発信する必要があるかというと、今まで、終末に対する預言は封じられていたからです。
ちょっと、よく分からないと思うので、詳しく説明します。

②封じられていた終末預言

旧約聖書のダニエル書というところには、世の終わりの預言がたくさん書かれています。
まるで、旧約聖書の黙示録のようです。

バビロニア帝国に捕虜として連れていかれた預言者ダニエルが、神から受け取った預言の言葉が書かれています。

一連の終末に対する預言を聞いた後、ダニエルはこのように言いました。

私はこれを聞いたが、理解することができなかった。そこで私は尋ねた。「わが主よ、この終わりはどうなるのでしょう。」

聖書(ダニエル書12:8)

ダニエルは、サタンと比べられるほど知恵に満ちていました。

あなたはダニエルよりも知恵があり、どんな秘密もあなたに隠されていない。

聖書(エゼキエル書28:3)

ここでのあなたは、ツロの君主と言われており、サタンのことです。

しかし、そのダニエルでさえ、終末の預言について悟ることができませんでした。
なぜでしょう?

神様がその預言を封じていたからです。

ダニエルよ。あなたは終わりの時まで、このことばを秘めておき、この書を封じておけ。多くの者は知識を増そうと捜し回る。」

聖書(ダニエル書12:4)

神が封じると、どんなに頭のいい人でも悟れません。

そのため、あなたがたにとっては、すべての幻が、封じられた書物のことばのようになった。読み書きのできる人に渡して、「どうか、これを読んでください」と言っても、「それは封じられているから読めない」と言い、

聖書(イザヤ書29:11)

実際、この2000年間、ほとんどの人が黙示録の終末預言を悟れませんでした。

黙示録の解釈が進んだのは、20世紀後半からです。

それは、活版印刷技術によって、一般の人々が、聖書を手に入れて学ぶことができる時代に入ったからです。

その後も、聖書の終末預言についての研究は行われてきました。
しかし、何かしっくりこなかったのです。

そこで、1948年にイスラエルが建国して、ようやく、学者たちの中で、「あー!聖書の終末預言ってのは、象徴的に理解したり、教会に置き換えたりするのではなくて、実際のイスラエルで成就していくのか!」と、イスラエルを土台にした解釈が増えてきたのです。

なので、現代を生きる私たちにこそ、ヨハネに語られた神のみことばがヒットするのです。

また私に言った。「この書の預言のことばを封じてはなりません。時が近いからです。

聖書(黙示録22:10)

どうでしょうか?
ダニエル書から、2000年以上の歴史を振り返って、そろそろ感。終末のいよいよ感を感じませんか?

凄まじく増える異端的な教えや、陰謀論。
何が本当で、何が間違っているのかわからなくなりそうです。

  • 現代は黙示録を自由に読める時代。
  • ネットで誰でも無料で聖書を読める時代。

そんな時代でも、結局、読んで信じるかはその人次第です。

不正を行う者には、ますます不正を行わせ、汚れた者は、ますます汚れた者とならせなさい。正しい者には、ますます正しいことを行わせ、聖なる者は、ますます聖なる者とならせなさい。」

聖書(黙示録22:11)
  • 現代に蔓延する多過ぎる情報や陰謀論。
  • 人々を不安に陥らせる災害やニュース。

そんな今にこそ、黙示録の預言を読みましょう。

黙示録が難解だと思っている方、少しでも興味のある方。
ぜひ、聖書の終末預言の1から、最初の数個の動画をご覧になってください。
なんとなくでいいので、黙示録を通して、神様が何を一番伝えたいのかがわかるようになります。

まとめ

まとめましょう。

「陰謀論と正しく付き合っていく方法」は、一言で言うとまず、「黙示録の終末預言をしっかり読むこと」です。

なぜなら、現代は「黙示録の終末預言を理解できる時代」であるからです。

  • ①封じてはいけない終末預言
  • ②封じられていた終末預言

次回も、黙示録の最後の結論を解説します。
ご視聴ありがとうございました。

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この記事を書いた人

牧師。ライフコーチ。
1985年札幌で生まれる。小樽商科大学を卒業後、三菱UFJ信託銀行で3年間勤務。関西聖書学院(KBI)で1年間聖書を学ぶ。CCC(Campus Crusade for Christ)短期宣教を通じて出会った、当時CCC専任スタッフのク・ソンリムと2012年に結婚。2013年から3年間ソウル・オリュン教会日本語礼拝部伝道師として仕えつつ、トーチ・トリニティ神学大学院英語コース修士課程(Torch Trinity Graduate University/Master of Divinity)を修める。2016年から3年間、母教会札幌キリスト福音館で牧師として仕えた後、2019年より、札幌ガーデンチャーチを開拓。

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