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【聖書の終末預言㉞】過越の祭りに隠されたメシヤ②最後の晩餐のぶどう酒(出エジプト記6章6-7節)

約10分

はじめに

今日は、過越の祭りのぶどう酒に隠されたイエス・キリストについて説明します。日曜日の教会の礼拝には、聖餐式というプログラムがあります。小さなパンと小さなカップが、回ってきて、それらをいただくのです。一つのパンをちぎって配布する教会もあれば、クラッカーみたいなものを配る教会もあります。カップの中身は、ぶどうジュースが多いでしょう。毎週行なっている教会もあれば、月に一回行う教会もあります。クリスチャンなら、当たり前のように行なっている聖餐式ですが、「なぜ、この聖餐式が大切であるか」説明してと言われたら難しいのではないでしょうか?また、初めて教会に来た人からしてみれば、「なんだこの儀式は?」と戸惑ってしまうかもしれません。

実は、この聖餐式の原点は、旧約聖書の過越の祭りにあります。そして、過越の祭りの食事の中には、長年ユダヤ人が待ち望んでいるメシヤがイエス・キリストであることが隠されているのです。

このメッセージを読むと、過越の祭りに隠された福音のメッセージを知ることができます。また、教会の礼拝で行われる聖餐式の意味もわかり、旧約聖書と新約聖書が、よりつながるようになります。

過越の祭りのぶどう酒はキリストがメシアであることを表している

A. 過越の祭りではワインを4杯飲む

過越の祭りの食卓にはいろいろなものが並んでいます。その中でも、大切なのが2つあります。前回取り上げた種無しパン(マッツァ)と、4つの杯です。この杯は、ワインが注がれています。この4杯は好きな時に飲んでいいと言うわけではなく、それぞれに意味と飲む順番が定められています。大きく分けて、4杯の杯のうち2杯は食前に飲み、2杯は食後に飲みます。まず、この4杯のワインの意味を説明します。これら4つの杯は、先の出エジプト記6章6-7節のみことばに対応しています。

6 それゆえ、イスラエルの子らに言え。『わたしは主である。わたしはあなたがたをエジプトの苦役から導き出す。あなたがたを重い労働から救い出し、伸ばされた腕と大いなるさばきによって贖う。
7 わたしはあなたがたを取ってわたしの民とし、わたしはあなたがたの神となる。あなたがたは、わたしがあなたがたの神、主であり、あなたがたをエジプトでの苦役から導き出す者であることを知る。

聖書(出エジプト記 6:6-7)

① 一つ目の杯(感謝の杯)

わたしはあなたがたをエジプトの苦役から導き出す。

「神様が、イスラエルの民をエジプトの支配から導き出してくださったこと」への感謝の杯です。現代の過越の祭りでは、感謝を祈りしつつ、この1杯目は、残さずに飲み干します。

② 二つ目の杯(喜びの杯)

あなたがたを重い労働から救い出し、

「神様が、イスラエルの民をエジプトの奴隷の苦役から導き出してくださったこと」に対する喜びの杯です。
次に、2つ目の杯にワインをみたし、杯に小指を入れます。そして、1滴ずつ、「10の災いの名前を言いながら」順番に合計10滴を皿に落とします。これは、イスラエルの民を奴隷から解放しないファラオに対し、神様が、10の災いをエジプトにもたらしたことを表します。10の災いは、出エジプト記に記されています。

エジプトの10の災い
1.川の水が血に(出エジプト 7:14-24)
2.かえる(出エジプト 8:1-15)
3.ぶよ(出エジプト 8:16-19)
4.あぶ(出エジプト 8:20-32)
5.家畜(出エジプト 9:1-7)
6.腫物(出エジプト 9:8-12)
7.雹(出エジプト 9:13-35)
8.いなご(出エジプト 10:1-20)
9.暗闇(出エジプト 10:21-29)
10.初子の死(出エジプト 11:1-12:33)

最後の災の後に、奴隸となっていたイスラエルの民は、エジプトから解放されました。なぜ、10滴を皿に分けるのか?それは、これらのファラオの頑なな態度によって苦しんだエジプトの民のを覚えて2つ目の杯から十滴を取り除くことにより、「喜びの杯を飲む時に人の苦しみを喜んではいけない」 ということを教えています。

③ 三つ目の杯(贖いの杯)

伸ばされた腕と大いなるさばきによって贖う

「神様が、イスラエルの民を罪から贖いだす」ことを意味する贖いの杯です。贖いとは、あまり使わない単語ですが、「罪や失敗を償う」という意味です。これはイエス様の十字架による全人類の罪の贖いを表しています。2000年前にすでに、イエス様は十字架にかかり死なれたので、出エジプトのこの3つめのみことばは成就しました。しかし、ほとんどのイスラエル人は、これが十字架を表していることを知らずに、3杯目を飲み干します。成就したのに、まだ受け入れていない状態です。この三つ目の杯は、クリスチャンの聖餐式のもとになるくらい大切なので、次のポイントで詳しく説明します。

④ 四つ目の杯(聖別の杯)

あなたがたを取ってわたしの民とし、わたしはあなたがたの神となる

これは、聖別の杯です。こちらに関しても、牧師や神学者の中で解釈が分かれるため、3番目のポイントで説明します。とりあえず、ここで覚えていただきたいことは、過越の祭りでは4杯のワインを飲む儀式があり、それぞれ出エジプトのみことばが対応していると言うことです。

B. 3つ目の贖いの杯の意味 =イエスの十字架の血の贖い

さて、過越の食事の後には、3つ目の杯である贖いの杯を飲みます。次のみことばをご覧ください。

食事の後、杯も同じようにして言われた。「この杯は、あなたがたのために流される、わたしの血による、新しい契約です。

聖書(ルカ22:20)


「お!」っとなりませんか?これは、私たち日本人クリスチャンが教会の礼拝で行っている聖餐式の時に、牧師が読む聖書の箇所。なるほど!聖餐式で飲んでいるあのぶどうジュース入りの杯は、最後の晩餐でイエス様が飲まれた杯を表しているのか!

つまり、これは過越の祭りの三杯目の杯だったのです。大事なことは、イエス様が、「この杯から飲みなさい」と新しく儀式を作ったのではなく、元々、イスラエルの民がしてきた過越の祭りでの儀式の本当の意味を解き明かされたとい
うことです。

食事の後、同じように杯を取って言われました。「この杯は、わたしの血による新しい契約です。飲むたびに、わたしを覚えて、これを行いなさい。」

聖書(1コリント11:25)


イエス・キリストを覚えて、これを行いなさいと言われているので、私たちは教会で定期的に聖餐式をするのです。
では、新しい契約とは何でしょう?これは、エレミヤ書にある、イスラエル民族との新しい契約のことです。

見よ、その時代が来る──主のことば──。そのとき、わたしはイスラエルの家およびユダの家と、新しい契約を結ぶ。

聖書(エレミヤ31:31)

イエス様は、この過越の食事の後、ゲッセマネの園で血の汗を流して祈られます。その時、十字架の苦難を「この杯」と言っているのに気づいていましたか?

それからイエスは少し進んで行って、ひれ伏して祈られた。「わが父よ、できることな
ら、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしが望むようにではなく、
あなたが望まれるままに、なさってください。」

聖書(マタイ 26:39)


何千年前から現在に至るまで、 イスラエル民族は、この4つの杯を過越の祭りで飲んできました。この3杯目が全人類の罪を赦すために流される十字架でのイエス様の血を表すものだということは、ほとんどのイスラエル人にはまだ受け入れられていません。しかし、世の終わりに、イスラエル民族は、この3杯目の意味を悟るようになるのです。

C. 成就していない4つ目の杯

27 また、杯を取り、感謝の祈りをささげた後、こう言って彼らにお与えになった。「みな、この杯から飲みなさい。
28 これは多くの人のために、罪の赦しのために流される、わたしの契約の血です。
29 わたしはあなたがたに言います。今から後、わたしの父の御国であなたがたと新しく飲むその日まで、わたしがぶどうの実からできた物を飲むことは決してありません。」

聖書(マタイ26:27-29)


イエス様は、「多くの人のために、罪の赦しのために流される、わたしの契約の血です」と弟子たちと一緒に3杯目を飲まれてすぐに、「今から後、わたしの父の御国であなたがたと新しく飲むその日まで、わたしがぶどうの実からできた物を飲むことは決してありません」と言われました。つまり、この最後の晩餐の時、イエス様は、4目は飲まれませんでした。ちなみに、福音書には1杯目と3杯目だけが出て来ますが、ちゃんと2杯目も飲んでいるはずです。聖書が書かれた当時、読者はイスラエル人なので、このような解説がなくても、当たり前に知っていたからです。

前述の出エジプト記6章7節にある、「あなたがたを取ってわたしの民とし、わたしはあなたがたの神となる」と言うこの4つ目のみことばのみ、まだ成就していません。ほとんどのイスラエル人は、三位一体の神であるイエス様を神として認めていないからです。もちろん、メシア(キリスト)としても認めていません。

世の終わりに、イスラエル民族は、この過越しの祭りの4つの杯のうち、3杯目と4杯目の意味を悟り、受け入れるようになります。それは、すなわち、3杯目=イエスが2000年前に十字架上で血を流し、全人類を贖う新しい契約を結ばれていたこと。4杯目=イスラエルがイエスをメシアと認め、本当の意味で、神を受け入れること。私たちは3杯目の贖いが成就されたことを知り、受け入れていますが、4杯目はイスラエル民族が、イエスをメシヤと認めない限り成就しません。しかし、それが世の終わりに成就することは、ゼカリヤ書をはじめ、聖書に預言されています。

※ここで、注意したいことがあります。
牧師や神学者によっては、名前が異なる場合があります。
1一つ目の杯(感謝の杯)→「聖めの杯」「祝福の杯」
2二つ目の杯(喜びの杯)→「感謝の杯」「裁きの杯」
3三つ目の杯(贖いの杯)→「贖いの杯」
4四つ目の杯(聖別の杯)→「完了の杯」「賛美の杯」

特に、四つ目の杯を十字架上で飲み干し完了したと言う解釈もあります。

イエスは酸いぶどう酒を受けると、「完了した」と言われた。そして、頭を垂れて霊をお渡しになった。

聖書(ヨハネ19:30)


確かにこの解釈も説得力があります。しかし、個人的には、次のイエス様の言葉から、ここでの「完了した」は3杯目の十字架の贖いを完成されたと考えます。

わたしはあなたがたに言います。今から後、わたしの父の御国であなたがたと新しく飲む
その日まで、わたしがぶどうの実からできた物を飲むことは決してありません。」

聖書(マタイ26:29)


ここで、イエス様は、言った意味は、メシヤ王国が来るまでは、過越の食事のワインを飲まないと言われたのであって、十字架上での酸いぶどう酒はこれに当たりません。ここに関しては、解釈が分かれるところなので、さらっと流しましょう。重要なのは、あくまで→ 過越の食事の4つの杯は、イエスがメシヤであることを示している と言うことです。

まとめ

まとめましょう。
「過越の祭りのぶどう酒はイエス・キリストがメシアであることを表しています」

A. 過越の祭りではワインを4杯飲む
B. 3つ目の贖いの杯の意味 =イエスの十字架の血の贖い
C. 成就していない4つ目の杯

読んでいただき、ありがとうございました!このメッセージはYoutubeでもご視聴いただけます。

参考資料:イスラエルの歴史と日本のリバイバルの関係 使用画像元: Pixabay, Unsplash https://japan-israel-friendship.or.jp…https://www.bfpj.org/know/teachinglet…https://www.bfpj.org/know/teachinglet…​ Yoninah – 投稿者自身による作品, CC 表示 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index…​ By RCB ** – https://www.flickr.com/photos/2923364…​, CC BY 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index…https://theturquoisetable.com/celebra…​ By Thertz.il – Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index…​一部を表示

About The Author

札幌ガーデンチャーチ牧師ゆうき牧師
牧師。ライフコーチ。
1985年札幌で生まれる。小樽商科大学を卒業後、三菱UFJ信託銀行で3年間勤務。関西聖書学院(KBI)で1年間聖書を学ぶ。CCC(Campus Crusade for Christ)短期宣教を通じて出会った、当時CCC専任スタッフのク・ソンリムと2012年に結婚。2013年から3年間ソウル・オリュン教会日本語礼拝部伝道師として仕えつつ、トーチ・トリニティ神学大学院英語コース修士課程(Torch Trinity Graduate University/Master of Divinity)を修める。2016年から3年間、母教会札幌キリスト福音館で牧師として仕えた後、2019年より、札幌ガーデンチャーチを開拓。
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