山上の説教㉞偽預言者に御用心「偽物と本物の見分け方」(マタイ 7:15-20)

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はじめに

「いや〜〇〇くんって本当イケメンね」
「顔だけじゃなくて、心もイケメンな人って素敵よね」
「ちょっと!何言ってんの?〇〇くんには気をつけないとダメよ」
「彼に騙された女の子多いみたいよ」
「みんなから、『羊の皮を被った狼』って言われているの知らないの?」
このように『羊の皮を被った狼』って聞いたことありますよね?

辞書によると、「親切そうにふるまっているが、内心ではよからぬことを考えている人物のたとえ」という意味です。
これ、実は、もともとは聖書の言葉だって知ってましたか?
これは、イエス様が「偽物の預言者に気をつけなさい」という流れで出てくる例えなんです。
ブランド品に偽物があるように、聖書の教えや信仰にも偽物があります。

特に、YouTubeを見てたら、「この教え、あってる?」って思うチャンネルや動画がわんさかありますよね。
皆さんは、ちゃんと識別できていますか?
今日のメッセージを聞けば、偽物と本物の教えを正しく見分けることができるようになります。
偽物にだまされて、 新興宗教に引っかかったり、いろいろな聖書の解釈に流されたりすることなく、
本物だけをしっかりつかんで、着実に信仰生活を歩むことができるようになります。

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偽物と本物の教えを正しく見分ける

まず、この偽預言者とは誰のことを意味しているのか?について説明します。
これは、聖書を持って共同体を教え、人々の信仰を成長に導く、指導者の、「偽物」のことです。
例えば、旧約聖書の預言者、イエス様時代のユダヤ教指導者、現代でいう牧師の中で、間違った教えを吹き込む人たちのことです。

偽預言者たちに用心しなさい。彼らは羊の衣を着てあなたがたのところに来るが、内側は貪欲な狼です。

聖書(マタイ7:15)

「用心しなさい」と訳されたギリシャ語のプロセコーは、「注意を傾けて気をつけなさい」という意味です。
「ぼけーとしていたら、やられちゃうよ」ということです。
ちょっと、ゾッとしますよね?
なんで?
だって、狼が羊の衣を来て、「あなたがたのところに来る」と書いてあるんです。

実は、聖書の時代のパレスチナには、狼がたくさんいました。
狼の性質は荒っぽく残酷、夜行性で、基本的に単独で行動します。
特に足の筋肉が発達しており、羊や豚の子をロにくわえても早く走ることができます。
なのでイエス様は、教会から羊、つまり信徒を盗んでいく偽預言者を狼に例えたんですね。

また、狼は気が小さいという性質もあるため、何か大きな音でもすれば、くわえていたものも離して逃げ出すそうです。
だから、イエスの御名によって一喝し、聖書の教えに堂々と立っていれば、問題ありません。
悪霊も同じです。
彼らは、足場がないと心にこれません。
破れ口とも言います。
足場や破れ口とは、神様に対する疑いや不信仰、神様から離れた生活や心です。

また、狼は、夜に人目につかないようにこっそりきて、家畜を襲います。
つまり、信仰が弱っている時や、群れから離れた時を、狼は狙っています。

皆さんは大丈夫ですか?
YouTubeだけで礼拝をしている人も、教会に所属することを検討してもいいかもしれません。
皆さんは、惑わされない聖書の知識や、信仰の土台をもっていますか?
不安な方は、ガーデンチャーチでしっかり聖書を学びましょう。

また、狼は、時には群れをなして鹿や牛、馬などの大きな動物も襲います。
なめちゃ、あかんということです。
元々、狼のようなにせ預言者たちはおもにBC586年のバビロン捕囚直前に登場しました。
彼らは人の耳に聞こえのいいことばかりを話しました。

エレミヤやイザヤのような真の預言者たちは、迫り来る神の憤りとさばきの時を語り、悔い改めて神に立ち返るように教えましたが、にせ預言者たちは神がイスラエルをさばく
ことはないと教えました。
神様はエレミヤにこう言っています。

主は私に言われた。「あの預言者たちは、わたしの名によって偽りを預言している。わたしは彼らを遣わしたこともなく、彼らに命じたこともなく、語ったこともない。彼らは、偽りの幻と、空しい占いと、自分の心の幻想を、あなたがたに預言しているのだ。

聖書(エレミヤ14:14)

彼らの教えはそれらしく見え、彼らが真の弟子であるかのようにも見えた可能性があります。
しかし、結果、多くに人が彼らの蜂蜜のような言葉、嘘の預言によって滅びました。

また、1世紀末頃には、にせ預言者の存在は深刻な問題となっていました。

29 私は知っています。私が去った後、狂暴な狼があなたがたの中に入り込んで来て、容赦なく群れを荒らし回ります。
30 また、あなたがた自身の中からも、いろいろと曲がったことを語って、弟子たちを自分のほうに引き込もうとする者たちが起こってくるでしょう。

聖書(使徒20:29-30)

まさに、狼とそっくりですね。
また、世の終わりにも現れるとイエス様が預言されています。

偽キリストたち、偽預言者たちが現れて、できれば選ばれた者たちをさえ惑わそうと、大きなしるしや不思議を行います。

聖書(マタイ24:24)

偽預言者である狼の特徴は、「限りなくそれっぽく見える」ということです。
言っている言葉も説得力があり、しるしや奇跡を行うかもしれません。
新興宗教やカルト集団は、たびたびマスコミでも問題になりますが、「自分とは関係ない。自分は大丈夫」と思ってませんか?

カルトの手段にラブシャワーというものがあります。
カルト団体に入る時は、めちゃくちゃ優しくしてくれます。
愛をシャワーのように浴びます。
しかし、その後、徐々におかしな教えに引きづりこもうとします。
その時、ラブシャワーをたっぷり受けた人の思考はこのようになるそうです。
「こんな良い人たちが、私を騙すわけがない!」
そうやって、洗脳が成立します。

あるキリスト教の異端グループは、教会に潜入し、会員と会います。
とにかく、集中してラブシャワーをします。
なぜでしょうか?
そうやって、本部で教えられて、派遣されているからです。

大体、そのときに「聖書勉強」が始まります。
いいですか?カルト集団も聖書という言葉を使うんです。
でも同じ教えではありません。訳が違うんです。
新改訳聖書、新共同訳、リビングバイブル。ここら辺は大丈夫ですが、怪しいなと思ったら、教会の牧師に相談してください。
内容は、異端的な教えです。しかし、「こんな新しい解釈があるんだ!」とはまっていくようです。

そしてなぜか、「この新しい解釈をキリスト教会にも教えなければいけません。あの牧師もまだこの真理に気づいてないんです」「彼らを助けるために一緒に、立ち上がりましょう!」と引き込まれていきます。
これは、笑い話ではありませんよ。皆さん。

私の教会の姉妹が一回、このように連れて行かれたことがあります。
一度、洗脳が入ると、どんなに間違いを説明して、引き戻そうとしても、「あの人たちが間違っているわけない」と言います。
本当に、恐ろしいと思いました。

他にも、最近ではYouTube注意してくださいね。
異端団体がめちゃくちゃ多いですし、ちゃんとした聖書知識がないと、識別できない内容が多々あります。
こんな話を聞いたら、怖くなりますよね。
だから、宗教とか嫌になりますよね。
でも、ですね。
偽物があるということは、必ず本物があるということなんです。

一番、残念なことは、偽物に騙されたり、怖くなって、本物すらも疑い始めることです。
これを狙っているのが、サタンです。
サタンは元天使です。
彼のやり方は、本物にできるだけ似せて、偽物を流通させ、人々を惑わすことです。
彼は、一人でも、本物の真理に近づけないようにするだけでいいんです。

しかし、驚くには及びません。サタンでさえ光の御使いに変装します。

聖書(2コリント11:14)

彼の常套手段です。
なぜ、サタンは必死に、人間を使って、偽物を大量生産させているのか?
それは、本物に力があることを知っているからです。
聖書の福音には力があります。
人生を変えます。あなたの魂をよみがえらせ、喜びで満たします。
私はそれを経験しています。だから、本物を伝えています。

本物かどうかは、体験すればわかると思っています。
なので、パフォーマンスは要りません。
過度なラブシャワーも要りません。
神がいるなら、神のラブが自然と流れていきます。
では、どうやって、偽ものを見分けるのか?
それは、彼らの教えの実を見ることです。

16 あなたがたは彼らを実によって見分けることになります。茨からぶどうが、あざみからいちじくが採れるでしょうか。
17 良い木はみな良い実を結び、悪い木は悪い実を結びます。
18 良い木が悪い実を結ぶことはできず、また、悪い木が良い実を結ぶこともできません。

聖書(マタイ7:16-18)

彼らの口の教えを聞いても、彼らの言葉や教えの実、つまり彼らの生き方の結果を見ればいいのです。
ここでの実とは、マタイの福音書5~7章でイエス様が山上の説教として教えられてきたことです。

・心が貧しく、悲しみ、柔和で、義に飢え渇き、あわれみ深く、心がきよく、平和を作り、迫害されている
・兄弟に腹を立てない
・心の中で情欲を抱かない
・嘘の誓いをしない
・敵を赦し、愛する
・偽善的行動をしない
・金銭に無欲
・人を裁かない
などなどです。

このような実を結ぶかどうかです。
一言で言えば、人間には無理ですね。私には無理です。
だからこそ、本物は、神の力によって、これらの実を結ぶのです。

世の中の宗教や、偽の教え、哲学は、これらのものを人間の力で追い求めます。
でも、無理だから、どこかで、歪みます。
もしくは、妥協します。
しかし、聖書の本当のメッセージは、人間には無理でも、神にはできるということです。
私には無理です。ここで終わったら、偽預言者です。

でも神様、あなたには可能です。
神様が喜ばれる人は、神の実がなるように、求め、探し、叩く人です。
だから、山上の説教のクライマックスで「聖霊を求めなさい」とイエス様は言われたのです。
そして、神の霊である聖霊の力で結ぶ実こそ、御霊の実です。

22 しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、
23 柔和、自制です。このようなものに反対する律法はありません。

聖書(ガラテヤ5:22-23)

もし、YouTubeとかで「あれ、この教え大丈夫なのか?」とか、違和感を感じる時。
偽物の宗教や教えに惑わされない秘訣は、まず、私たち自身が、神の力を体験することです。
聖霊の賜物を結んでいる人は、何が神様からの実であるかを経験しているのです。
だからこそ、人間の努力や、小手先のテクニックの「幸福論」とか、「自己啓発」、「怪しい新興宗教」を見たときに、その実によって見分けることができるのです。

この世で最も価値があると思われているものの一つにお金があります。
1万円紙幣。紙幣には偽物があります。偽札です。
銀行員たちは、偽札を見極める訓練を受けます。
「あー偽札怖い!お金もう触りたくない!銀行やめます!」とはなりませんね。普通。
ちゃんと、本物と偽物がわかるようになるんです。

どうやって訓練を受けるか知ってますか?
銀行員はまず最初にこのように教えられます。
「本物に触れ続けなさい」
他にもいろいろな見分け方がありますが、まず一番大事なのは、「本物のお札を触り続け、数え続け、扱い続けることです」そうすれば、大体の偽札は、感覚で見分けれます。

聖書の教えも同じです。
本物に触れ続け、神を体験するなら、偽物がわかります。
実を見て判断するで言えば、偽札は、人を不幸にします。

偽札を受け入れてしまったお店は、銀行に入金するときに、入金できないことに気づき、大きな損害を受けます。
偽札で物を買った人の心には罪悪感が残ります。これは、サイコパスであろうが、罪は罪なので、必ず魂にダメージが残ります。
人間はそのように造られています。

偽札は、受け入れたお店では騙せたとしても、銀行では確実にはねられます。
同じように、狼のような、偽預言者や偽宗教の指導者たちは、人は騙せても、神を騙すことはできません。
最終的に、神に裁かれるとイエス様は言っています。

19 良い実を結ばない木はみな切り倒されて、火に投げ込まれます。
20 こういうわけで、あなたがたは彼らを実によって見分けることになるのです。

聖書(マタイ7:19-20)

例え、良い実を結んでいるように見えても、彼らは最終的に救いという実は結べません。

まとめ

現代においても、偽預言者は存在する。
彼らは、狼のように、人々を惑わす。

イエス様は、「用心しなさい」と言われました。
どうやって、用心するのか?
イエス様は、彼らの言葉ではなく、彼らが、神の実を結んでいるかを見れば、わかると言います。
神の実を結んでいるかはどうやってわかるのか?
自分自身が体験して、本物に触れていれば、わかります。

【適用】
さまざまな教えに用心しつつ、まず自分が本物に触れ続ける。

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