山上の説教⑨「影響力 前半」地の塩と世の光の意味とは?マタイ 5:13-16

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はじめに

みなさんが、尊敬する人、魅力的な人、この人みたいになりたいなって思う人は誰ですか?
その人の特徴は何ですか?

  • 言葉だけではないはず。やることだけではないはず。
  • 存在感、人柄や信念(クリスチャンなら信仰)。

なぜ、その人を尊敬するのか?その人みたいになりたいのか?
それは、他でもない私たち自身が、ポジティブな影響を受けたから。
これを影響力と言います。

あなたを導いた人がいたはず。
あなたの信仰に影響を与えた人がいたはず。
彼らは、影響力を持っているのです。
逆にあなたの信仰に悪い影響を与えた、ている人もいた。
彼らは、悪い影響力を持っている。

イエス様は今日の箇所で、「あなた方は地の塩、世の光」だと言われました。
これは、一言で言うならば、「世にあって影響力を持ちなさい」という意味です。

塩には塩の役割がある。
光には光の役割がある。

その役割を果たしていくなら、世に影響を与えることができる。
それでは、イエス様は塩と光のたとえで私たちが世にあって果たすべき役割は何だと言っているのかを見ていきましょう。

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塩と光のたとえで私たちが世にあって果たすべき役割は?

①塩の役割

A. 保存する(殺菌・防腐)(エゼキエル16:4)
当時は、冷蔵庫もなく肉を保存するのには塩が不可欠だった。

当時、塩は生活になくてはならない、身近なものだった。
→クリスチャンは世になくてはならない、ないなんて考えられないくらい影響力のある存在。

あなたの生まれについて言えば、あなたが生まれた日に、あなたは、へその緒を切られず、水で洗いきよめられず、塩でこすられず、布で包まれることもなかった。

聖書(エゼキエル16:4)

クリスチャンも地の塩として、この世を罪の腐敗から守るという役割を果たす。

B. 生命を維持する(マタイ4:4)
人間の体の水分量をコントロールしているのは、塩です。
塩は血液やリンパ液に約0.9%の割合で溶け込んでいます。 
塩は胃や、腸、肝臓、すい臓が分泌する消化液の成分となっており、ナトリウムは筋肉を収縮する働きを助ける働きをしています。

つまり、塩がなければ人間は死にます。

イエスは答えられた。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばで生きる』と書いてある。」

聖書(マタイ4:4)

クリスチャンも地の塩として、神のことばで人々を生かす役割を果たす。

C. 清める(レビ2:13)
神に捧げる穀物に塩を入れる。捧げたものが清くなる。

穀物のささげ物はみな、塩で味をつけなさい。穀物のささげ物に、あなたの神の契約の塩を欠かしてはならない。あなたのどのささげ物も、塩をかけて献げなければならない。

聖書(レビ2:13)

クリスチャンも地の塩として、福音で人々をきよめに導く役割を果たす。

D. 味をつける(ヨブ6:6)
塩がないと美味しく感じない。

味のない物は塩なしに食べられるだろうか。卵の白身に味があるだろうか。

聖書(ヨブ6:6)

クリスチャンも地の塩として、人生に味わいを与える役割を果たす。
クリスチャンは楽しくなさそう?魅力的?人生、楽しんでる?
ワクワク感がなく、楽しそうでないなら、誰がクリスチャンになりたい?
教会もそう。

【ポイント】なぜ、イエス様は私たちを塩と例えたの?
塩は生活に不可欠な、身近なものだった。
→つまり、クリスチャンは世になくてはならない、ないなんて考えられないくらい影響力のある存在。

例えをよく考える。砂糖ではない。ピリッと辛い。
クリスチャンは異質である。5章の初め。迫害をされてこそ弟子だと言われたイエス様。

世の中に溶け込むが、同化はしない。
溶けて見えなくても、味は変わるし、腐りにくくなる。
溶けてこそ、効力を発揮する。

つまり、私たちも、世と隔離されたり、世に同化しても何も変わらない生活を送るのではなく、仕事や関わりを通して完全に溶け込んでも、ピリッと効力を発揮するのだということ。

②光の役割

A. 照らす(イザヤ60:1)
当時のイスラエルの一般的な家には窓がなく、室内はあかりをともしても暗かった。
油が安かったこともあり、一度火をつけると火を消さず常にともした状態にしていた。

あかりは、部屋の中にいくつか置いた。
壁にあかりを置くための棚を作り、そのあかりは持ち運ぶことができ、裕福な家には金製の燭台が使われていた。

当時、あかり(光)も生活になくてはならない、身近なものだった。
→クリスチャンは世になくてはならない、ないなんて考えられないくらい影響力のある存在。

「起きよ。輝け。まことに、あなたの光が来る。主の栄光があなたの上に輝く。

聖書(イザヤ60:1)

クリスチャンも世の光として、人々を照らす役割を果たす。

B. 殺菌する(黙示録 19:8)
太陽の光で布団を干す。キリストの光は、人を清くさせる。

花嫁は、輝くきよい亜麻布を、まとうことが許された。その亜麻布とは、聖徒たちの正しい行いである。」

聖書(黙示録19:8)

クリスチャンも世の光として、人々をきよくする役割を果たす。

C. 希望・活力を与える(使徒13:47)
一日30分は日に当たらないといけない。
太陽光の放射エネルギーが全交感神経系を一斉に呼び起こすからなのです。

主が私たちに、こう命じておられるからです。『わたしはあなたを異邦人の光とし、地の果てにまで救いをもたらす者とする。』」

聖書(使徒13:47)

クリスチャンも世の光として、人々に救いをもたらす活力を与える役割を果たす。

D. 明らかにする(エペソ 5:13)
韓国の話。ゴキブリは暗いところにいる。キッチンの下をライトで照らす時のドキドキ感。

エペソ 5:13
しかし、すべてのものは光によって明るみに引き出され、明らかにされます。

クリスチャンも世の光として、人々の罪を明らかにする役割を果たす。

【ポイント】なぜ、イエス様は私たちを光と例えたの?
あかり(光)も生活になくてはならない、身近なものだった。
→つまり、クリスチャンは世になくてはならない、ないなんて考えられないくらい影響力のある存在。

例えをよく考える。光は眩しい。
寝ている時にカーテン開けたら嫌でも起きる。
光は暗闇を飲み込む。暗闇は存在しなくなるくらいの存在。
それがクリスチャン。
本来隠れられないはず。ざわつくはず。

塩と光の役割を見てきました。
全部覚える必要はありません。
覚えるべきは、「で、何を言いたいのか?」ということ。
それは、世にあって、塩や光のように、役割を果たしていくことが求められているということ。
私たち神を信じる者は、本来、世の中になくては困るくらいの圧倒的な影響力を発揮するはず。

そこで、今日、考えるべきことは、
「私たちの影響力はどうだろう?」
私たちは多くの人から影響を受けてきた。

しかし、誰かに影響を与えて来ただろうか?
影響を与えているだろうか?
もしかして、悪い影響だけを与えてきただろうか?
家庭で、職場で、学校で、教会ではどうだろうか?
私たちの影響力は十分だろうか?

自分には塩気がない。光がない。と思う方。
塩気はどこから来るのか?光はどこから生まれるのか?を考えてみましょう。
どこからですか?そうです。
イエス様から来るのです。

私たちが発揮する影響力は、私たちが作り出すものではないのです。
もし、そうなら、このメッセージを弟子たちに語りません。
弟子たちは、当時のユダヤ社会では、影響力に乏しい人たちだったからです。
学のない漁師や、悪い影響を与えていた取税人など。

イエス様はそもそも、私たちに、塩になれ、光になれと言っているのではないのです。
塩気はイエス様の力。光もイエス様の栄光。
つまり、私たちの影響力は、私たちを通して溢れ出てくる、イエス様の影響力です。
そもそも、2000年前、イスラエルに人として生まれたイエス様にはものすごい影響力があった。

弟子が群がる。
言葉に権威があった。
実際にやって見せた。
生き方と言葉があっていた。

イエス様はたった12人の弟子から、現在だけでも20億人がキリストを信じている。
歴史的には、20億どころではない。
聖書は歴史上ダントツのベストセラー。
聖書は、この影響力のあるイエス様が、私たちと一緒におられると言っています。
私たちのうちに住まわれると言っています。
塩気はどこから来るのか?
イエス様は、聖霊と火のバプテスマを授けると言っています。

人はみな、火によって塩気をつけられます。

聖書(マルコ9:49)

光はどこから?
ヨハネは、イエス·キリストを光だと説明した

すべての人を照らすそのまことの光が世に来ようとしていた。

聖書(ヨハネ1:9)

ではどうすればよいのか?
2つだけです。
意識して祈る。
①影響を与えることを意識する
②影響力を与えることができるように祈る

まとめ

①塩の役割
A. 保存する(殺菌・防腐)(エゼキエル16:4)
B. 生命を維持する(マタイ4:4)
C. 清める(レビ2:13)
D. 味をつける(ヨブ6:6)

②光の役割
A. 照らす(イザヤ60:1)
B. 殺菌する(黙示録 19:8)
C. 希望・活力を与える(使徒13:47)
D. 明らかにする(エペソ 5:13)

世にあって、塩や光のように、役割を果たしていくことが求められている。
本来、世の中になくては困るくらいの圧倒的な影響力を発揮するはず。
私たちの影響力が高まれば、世の中を変えることができます。
なぜなら、私たちはイエス様の影響を受けているからです。

ローマ帝国は、イエス様と12弟子の影響力によって転覆しました。
日本でも国家的に迫害しないといけないほど、影響力がありました。
中国や北朝鮮でも、国家がビビるほど、クリスチャンの影響力があります。
なぜ、現在、日本にはリバイバルが起きないのか?
社会において、影響力がないからです。

私たちの影響力はどうだろう?
2つだけです。
意識して祈る。
①影響を与えることを意識する
②影響力を与えることができるように祈る

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この記事を書いた人

牧師。ライフコーチ。
1985年札幌で生まれる。小樽商科大学を卒業後、三菱UFJ信託銀行で3年間勤務。関西聖書学院(KBI)で1年間聖書を学ぶ。CCC(Campus Crusade for Christ)短期宣教を通じて出会った、当時CCC専任スタッフのク・ソンリムと2012年に結婚。2013年から3年間ソウル・オリュン教会日本語礼拝部伝道師として仕えつつ、トーチ・トリニティ神学大学院英語コース修士課程(Torch Trinity Graduate University/Master of Divinity)を修める。2016年から3年間、母教会札幌キリスト福音館で牧師として仕えた後、2019年より、札幌ガーデンチャーチを開拓。

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