【聖書の終末預言㉔】イスラエルと聖書預言 ② 旧約聖書:バビロン捕囚「歴史で実証されてきた聖書預言」(エレミヤ25:11-12、イザヤ44:28、エズラ1:1-2)

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はじめに

今日は、歴史で実証されてきた聖書預言であるバビロン捕囚について説明します。聖書は、歴史が得意な人はハマります。でも、僕みたいに歴史が苦手な人は、国の名前や人の名前がいっぱい出てきて難しいなと感じることがあります。しかも、聖書は時系列で書かれているわけでないので、いつそれが起こったのかぐちゃぐちゃになって、聖書のストーリーについていけなくなることがよくあります。

なぜ、聖書には、歴史の本のように、歴史上の出来事が多く出てくるのでしょうか?それは、語られた預言が、その通りに成就しているんだということをちゃんと証明しているからです。そのために必要なのは、出来事の背景を知って、時系列にわかりやすく整理することです。

このメッセージを読むと、 バビロン捕囚が聖書の預言通りに成就した出来事だということが理解でき、これからも聖書の預言が成就していくんだと確信を持つことができます。 

最近は、聖書の終末預言シリーズという世の終わりについて聖書が何を言っているかだけにフォーカスを当てたYouTube動画をアップしています。「この世はこれからどうなるのか?」ということに対して少しでも興味のある方は、チャンネル登録をよろしくお願いします。

バビロン捕囚

A.バビロン捕囚って何?

「バビロン捕囚」という言葉を聞いたことはありませんか?捕囚とは戦争に負けて、捕虜として敵国に連れて行かれることです。言い換えれば、「強制連行」です。たとえば、第二次世界大戦に負けた日本人が全員、強制的に日本から「ある国」に連行され、捕虜として移住させられるようなものです。民族を分散させ、信仰や文化、民族としてのアイデンティティを崩壊させる目的もありました。


今から、2600年前、BC586年にイスラエル(正確に言うと南ユダ)は当時の中東最強の国、新バビロニア帝国に負けて捕囚されます。BCは0年より前で、数字が小さいほど、現代に近くなります。つまり、今をだいたい2000年(AD)というと、BC3000年は、今から5000年前。BC1000年は、今から3000年前。ちなみに、0より前のBCはBefore Christ。ADは「アンノドミニ (Anno Domini)」の略であり、「主(イエス・キリスト)の年に」という意味です。

つまり、キリストが生まれた年から、年号を数えなおしているんですね。そして、BC586年という年号は大切なので補足します。聖書を読んでいて、大切な年号が2つあります。

BC722年:アッシリアに北イスラエルが滅ぼされます。


BC586年:バビロンに南ユダが滅ぼされます。



なぜ、北と南に分かれているのかというと、ダビデ王の息子ソロモンが死んだ後に、イスラエルは分裂して北と南に分かれてしまうからです。聖書で言うと、列王記とか歴代誌の途中から、国が分かれていきます。でも、当時の中東で絶対的な強さを誇っていた、アッシリアとバビロンによって、2度に渡って、イスラエルは滅びます。だいたい、BC586年と言うことはわかりましたが、では、聖書で言うとどの書簡に書かれているかを整理します。一般的に、BC586年がバビロン捕囚とされていますが、実は、イスラエルの民は、バビロンに一度に一気に捕囚されたわけでなく、4回にわかって連れて行かれました。

① 第一次捕囚:B.C. 605(ダニエル1章1節、2歴代誌36章)

新バビロニヤ帝国による最初の捕囚は、当時の南ユダの王エホヤキムの第3年(BC605年)に始まりました。この時に捕囚されたのが、ライオンの檻に入られた有名なダニエルという人物です。

② 第二次捕囚:B.C. 597(2列王記24章12-17節、エレミヤ27章16節-)

当時の王エホヤキンを始め、ユダ王国の上層階級、その家族、軍人、職人等の1万人がバビロンの地に連れ去られました。その時、神殿と王宮の財産のすべても奪われました。この出来事が、第一次バビロン捕囚とされることもあります。

③ 第三次捕囚:B.C. 586(2列王記24章8-17節、エレミヤ52章17-23節)

預言者エレミヤは何度も、「バビロンに連れて行かれること」が神様の御心だと警告しましたが、当時の王ゼデキヤはバビロンに反抗したため、彼の子どもたちは彼の前で殺され、彼自身も両眼をえぐり取られ、鎖につながれたままバビロンへ連れて行かれました。エルサレムは陥落し、神殿は火で焼かれ、周囲の城壁は破壊されました。老若男女問わず多くの人が殺されまいた。なので、この第三次捕囚が、一般的にバビロン捕囚と言われます。

④ 第四次捕囚:B.C. 583(エレミヤ書52章30節)

捕囚された人数は745人と少ないですが、おそらくこれは正式な兵士の数と考えられています。

B. バビロン捕囚は200年前に預言されていた

11 この地はすべて廃墟となり荒れ果てて、これらの国々はバビロンの王に七十年仕える。
12 七十年の終わりに、わたしはバビロンの王とその民を──主のことば──またカルデア人の地を、彼らの咎のゆえに罰し、これを永遠に荒れ果てた地とする。

聖書(エレミヤ書25:11-12)


預言者エレミヤは、南ユダの王と国民に対し「バビロンに滅ぼされる」とずっと預言をしていました。預言なので、実際に起こる前です。なぜ、滅ぼすという残酷な預言をしたかというと、イスラエルの民は神に不従順であり、悔い改めないからでした。この預言がいつされたかは1節に書いてあります。

ユダの王、ヨシヤの子エホヤキムの第四年、バビロンの王ネブカドネツァルの元年に、ユダの民全体についてエレミヤにあったみことば。

聖書(エレミヤ書25:1)


当時の南ユダの王エホヤキムの第4年、バビロンの王ネブカドネツァルが即位した年。つまり、これはBC605年です。この年に、エレミヤの預言の通りに第一次捕囚が起こります。しかも、エレミヤは70年間バビロンの王に仕える、つまり、バビロンに捕囚されるとここで預言しています。エレミヤの70年は、いつからいつまでかということについて、いろいろな解釈があります。

最初の捕囚をBC.605とし、捕囚からの帰還をBC.536とすれば、およそ70年になります。別の解釈によると、BC.586年のエルサレム崩壊とBC.515年の第2神殿の完成の間の年数です。

このメッセージでは、ペルシャ王国のキュロス王による帰還許可が預言として重要であると考えるので、BC536年前後を70年の終わりとします。この70年の捕囚の成就を預言していた預言者がエレミヤの前にもいました。それは、預言者イザヤです。

キュロスについては『彼はわたしの牧者。わたしの望むことをすべて成し遂げる』と言う。エルサレムについては『再建される。神殿はその基が据えられる』と言う。」

聖書(イザヤ書44:28)


いきなり、キュロス(クロス)という人が、エルサレムを再建するという預言になって、難しいなあと感じますが、このキュロス王は、バビロンを滅ぼしたペルシャの王です。このキュロス王は、イスラエルに寛大で、バビロンに捕囚されたイスラエル人に「国に戻っていいよ」といい、それだけじゃなく「壊された神殿ももう一回再建していいよ」と指示を出します。このことは、なんとキュロス王がこの世に存在する前、なんと200年前にイザヤが名指しで預言していたのです。そして、これはエレミヤが預言した70年の捕囚の終わりを意味するので、時空を超えて、2人の預言者の預言が成就したのです。「おおお!」となりますが、預言とは神様が預言者を通して語っていることなので、同じ結果になるのはある意味当たり前です。

イザヤ44:28の成就はエズラ記に書いています。

1 ペルシアの王キュロスの第一年に、エレミヤによって告げられた主のことばが成就するために、主はペルシアの王キュロスの霊を奮い立たせた。王は王国中に通達を出し、また文書にもした。
2 「ペルシアの王キュロスは言う。『天の神、主は、地のすべての王国を私にお与えくださった。この方が、ユダにあるエルサレムに、ご自分のために宮を建てるよう私を任命された。

聖書(エズラ記1:1-2)

ここから、何が言いたいのでしょうか?聖書の預言は、歴史を通してその通りに成就してきたということです。実は、聖書の中には、まだ成就してない聖書の預言が多くありました。そのほとんどは、これから、世の終わりに起こる預言です。ダニエル書や黙示録というところにあります。つまり、 今日のバビロン捕囚が起こる前に預言した預言が、正確に成就してきたことから、これらかも、まだ成就してない聖書の預言は必ず成就するということです。 

まとめ

今日のポイントは一言でいうと、 「バビロン捕囚という出来事は、すでに聖書に預言されており、その通りに成就した」 ということです。

A. バビロン捕囚って何?
イスラエル(南ユダ王国)が、新バビロニア帝国に負けて強制連行された出来事です。
1 第一次捕囚:B.C. 605(ダニエル1章1節、2歴代誌36章)
2 第二次捕囚:B.C. 597(2列王記24章12-17節、エレミヤ27章16節-)
3 第三次捕囚:B.C. 586(2列王記24章8-17節、エレミヤ52章17-23節)
4 第四次捕囚:B.C. 583(エレミヤ書52章30節)
B. バビロン捕囚は200年前に預言されていた
エレミヤ、イザヤの預言。ここから、何が言いたいのか?聖書の預言は、歴史を通してその通りに成就してきたということです。

実は、聖書の中には、まだ成就してない聖書の預言が多くありました。そのほとんどは、これから、世の終わりに起こる預言です。だからこそ、世の終わりの預言に注目ていきましょう。それを知っていれば、これから起こることに慌てることはなくなります。次回は、「メシヤを拒否したパリサイ人」です。このことも聖書の預言通りに起こっていました。これから続けて、現在成就している預言を取り上げていきます。

メッセージを読んでいただきありがとうございました。このメッセージはYoutubeでもご視聴いただけます。

参考資料:シリーズイスラエルの歴史と日本のリバイバルの関係Vol.1 聖書預言はどう実現しているのか /スティーブンス・栄子 / オメガ出版 使用画像元: Pixabay, Unsplash

この記事を書いた人

牧師。ライフコーチ。
1985年札幌で生まれる。小樽商科大学を卒業後、三菱UFJ信託銀行で3年間勤務。関西聖書学院(KBI)で1年間聖書を学ぶ。CCC(Campus Crusade for Christ)短期宣教を通じて出会った、当時CCC専任スタッフのク・ソンリムと2012年に結婚。2013年から3年間ソウル・オリュン教会日本語礼拝部伝道師として仕えつつ、トーチ・トリニティ神学大学院英語コース修士課程(Torch Trinity Graduate University/Master of Divinity)を修める。2016年から3年間、母教会札幌キリスト福音館で牧師として仕えた後、2019年より、札幌ガーデンチャーチを開拓。

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