【聖書の終末預言⑨】 異端に注意!「にせキリスト」

異端に惑わされない
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はじめに

今日は、異端とは何か?というテーマでお話しします。

最近、YouTubeにキリスト教系のチャンネルが増えてきましたね。
「お、聖書をわかりやすく解説してくれる、こんなYouTube、待ってたんだよな!」とチャンネル登録しがちです。でも、調べていくと、異端だったというケースも少なくありません。

偽キリストたち、偽預言者たちが現れて、できれば選ばれた者たちをさえ惑わそうと、大きなしるしや不思議を行います。

聖書(マタイの福音書24:24)


聖書では終末にはにせキリストや惑わしの教えが多くなると書いてます。皆さんは、見分けられていますか?

このメッセージを読むと、異端の特徴がわかり注意することができるようになります。また、なぜYouTubeで異端の聖書の学びをすることが危険なのか、なぜ異端の人とfacebookで繋がることが危険かを理解できるようになります。

最近は、聖書の終末預言シリーズという世の終わりについて聖書が何を言っているかだけにフォーカスを当てたYouTube動画をアップしています。「この世はこれからどうなるのか?」ということに対して少しでも興味のある方は、チャンネル登録をよろしくお願いします。

異端とは何なのか?

今日の結論は、一言でいうと、 異端は、キリストの神性を認めないグループです。 

3つのポイントでお話しします。

① 異端の定義

ウィリアム・ウッド先生が書いた『教会がカルト化するとき』という本にはこのように定義されています。
 「異端」とは「自分たちこそ真のキリスト教会であると称しながら、イエス・キリストを否定し、救いにかかわる聖書の根本的な教えを曲解するグループである」 

キリストを否定するとは、神なるキリストが人となってくださったという聖書の真理を否定することです。なぜ、これがおかしいか?当たり前ですが、聖書に、キリストは神であることが明記されているからです。

御子は、見えない神のかたちであり、すべての造られたものより先に生まれた方です。

聖書(コロサイ人への手紙1:15)


異端のグループは、キリストの存在そのものを否定するわけではありません。キリストの神性を認めないのです。そして、「救いにかかわる聖書の根本的な教えを曲解する」とは、たとえば、救われることに信仰以外の条件をつけることです。

律法によって義と認められようとしているなら、あなたがたはキリストから離れ、恵みか
ら落ちてしまったのです。

聖書(ガラテヤ人への手紙5:4)


救いの条件を、律法を守ること、宗教団体に対する忠誠を保つこと、良い行いをすること、伝道・奉仕 をすることなどが含まれます。また、最近出現したあるグループは、 ヨハネの黙示録の正しい理解を救いの条件にしています。
そのリーダーによると、「キリストを信じれば救われる」という話は、カビの生えた古いパンなのだそうです。



僕が終末預言シリーズを始めた理由はここにあります。終末論は、異端ではないキリスト教会の中でも大きく3つに解釈が分かれたりするので、解釈が難しいです。そこに異端が入ってくるわけなので、私たちは頭がごちゃごちゃになりやすいです。しかも、異端の人たちは、「これが正しい解釈だ」と蜜のように甘い言葉と、目から鱗のような新しい解釈があるので、知的好奇心もくすぐられます。

② 異端とカルトの違い

 異端は、キリストの神性を認めないグループ。
カルトは、マインドコントロールによって人を支配するグループです。
 


ウィリアムウッド先生の「教会がカルト化するとき」という本によると、カルトとは、ある人間か、観念か、物に対して、過度の忠誠心 献身を表し、非倫理的な方法で人を操作したり、高圧的な手段により人を説得したり、 コントロールしたりしようとする集団、あるいは運動である。と書いてあります。

カルト化は普通のキリスト教会でも起こります。特に危ないのは、牧師の権威によるマインドコントロール。教会のカルト化については、かなりの被害者がいると思われるので別で取り上げたいと思っています。

ただ、もっと恐ろしいのは、カルト化した異端です。

・本人の意思に反して献金を強要する。
・指導者に(盲目的に)従わせるために脅す。
・集団から出ると不幸になる(罰を受ける・許されない)。
・家族に反対されるのは良いこと。無条件で家族を捨てて神に従いなさい。
・どんな問題を感じても、団体のことは他の人に言ってはいけない。

韓国にいた時、ある異端グループの勉強会に数回誘われて行った女性がいました。彼女は、私が牧会していた教会に来ていたのですが、その勉強会が異端グループだとはわかっていませんでした。勉強会の内容を聞くと、まさに手口がカルト的。ところがどっこい、何度「それ異端のグループだと思うから、行かない方がいい」と言っても、誘ってくれたお姉さんはいい人だからそれはないと思う。と話が通じないのです。

「あの人たちが悪い人なはずはない」
「私を騙しているはずはない」

これがマインドコントロールです。その子は、私の言葉を信じて、行くのをやめたあとそれが異端のグループであることがわかったようです。

③ 異端の3つの特徴

キリスト教の異端と言われる団体は、一見普通のキリスト教に見えます。それが問題です。
今回は特に注意すべき異端カルトの3つの特徴をお話しします。

A. 聖書を引用する

彼らは自分たちのことを異端、あるいは新興宗教とは思っていません。自分たちこそが正統だと信じ、聖書66巻を彼らだけが正しく解釈していると主張します。

深い解釈。新しい真理。

しかも、人々はめちゃくちゃ良い人。これを専門用語でラブシャワーといいます。カルトがよく使う手段です。しかし気付いたら、あなたが今まで教会で学んだのは、間違っているとか、あなたの教会の牧師は聖書を知らない。彼らは真理に気付いていない。と、通っている教会を批判します。


私が韓国の神学校に通っていた時、学校の少し手前で婦人たちのグループに「聖書を読んでください。真理を知ってください」と話しかけられました。
私が、「僕は神学生で聖書を学んでいる牧師ですよ」と言ったら、すごい剣幕で「それはダメだ!真理を知らないと」などと言ってくるわけです。しつこかったのと、授業に遅れそうだったので、大丈夫です。と歩き始めると後ろから大きい声で「地獄に落ちるぞ!」と言われました。
あとで韓国人の友達に聞いたら、それはカルトグループだったようです。

第二ペテロの手紙にはこのようにあります。

しかし、御民の中には偽預言者も出ました。同じように、あなたがたの中にも偽教師が現
れます。彼らは、滅びをもたらす異端をひそかに持ち込むようになります。自分たちを買
い取ってくださった主さえも否定し、自分たちの身に速やかな滅びを招くのです。

聖書(ペテロの手紙第二2:1)

B. ウェブサイト、YouTube、SNSに力を入れている

すべての異端がそうではありませんが、日本のYouTubeを見たらめちゃくちゃ多いです。みなさんも多分見たことあるかも知れません。最近登録者数を伸ばしている韓国系のYouTubeは、韓国では異端認定を受けています。

異端だと言われている団体の方からFacebookで友達申請が来ます。〇〇という団体ですと書いてくれればいいのですが、なぜか隠します。〇〇という団体ですか?と聞いても答えてくれませんでした。知らない人から申請がきた場合、まずは友達申請を受ける前に、その人のタイムラインを見ることをお勧めします。そこで、聖書のウェブサイトやブログのリンクが載ってたら、そのサイトが異端かどうかチェックすべきです。


なぜ、SNSで簡単に友達になることが危険かというと、例えば「あ、ゆうき牧師の友達なら大丈夫だ」と異端の人がクリスチャンコミュニティに入り込みます。なぜなら、僕もよく考えないで申請を受けたんですが、共通の友達に知り合いの牧師がいたのでそれで信頼したんです。

YouTubeでも、動画を見てすぐに飛びつかずに、ちゃんと出どころを調べましょう。Googleでタイトルを検索してください。自分では分からなければ、所属教会の牧師に聞いてください。
YouTubeがあるから、教会に所属しなくてもいいんじゃない?という地域教会に属さない人は、これから危ないかもしれません。YouTubeだけだと、惑わしの霊にひっぱられても、相談できる人がいません。確かに地域教会にも問題はあります。しかし、野獣が群れから離れた羊を狙っているように、サタンも狙ってます。

身を慎み、目を覚ましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、吼えたける獅子のよう
に、だれかを食い尽くそうと探し回っています。

聖書(ペテロの手紙第一5:8)

C. 潜入して人をごっそり連れて行く

これは異端の得意な手段です。わざと自分は「〇〇教会」の信者だということを隠して、韓国の大きな教会に潜入し、内部で異端の聖書勉強を行い、マインドコントロールします。そして、リーダーや牧師を批判するグループを作り、ごっそり分裂させるのです。


なんと、ある人は10年以上潜伏し、教会の長老という指導的なポジションにまでなって、ある日ごっそり教会員を異端団体に連れて行ったこともあります。

なぜ、僕がYouTubeの最初に経歴を出しているかというと、異端ではないと安心してもらうためです。異端は隠している場合があるので注意です。サタンはみつかいのように来ます。

しかし、驚くには及びません。サタンでさえ光の御使いに変装します。

聖書(コリント人への手紙第二11:14)

3 まとめ

異端とは何なのか?

 一言でいうと、異端は、キリストの神性を認めないグループです。 

聖書をしっかり学び、祈ることはもちろん、発信元の出どころを調べる。所属教会の牧師に相談する。
YouTubeやSNSが発達している今だからこそ、気をつけていきましょう。

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使用画像元: Pixabay, Unsplash

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この記事を書いた人

牧師。ライフコーチ。
1985年札幌で生まれる。小樽商科大学を卒業後、三菱UFJ信託銀行で3年間勤務。関西聖書学院(KBI)で1年間聖書を学ぶ。CCC(Campus Crusade for Christ)短期宣教を通じて出会った、当時CCC専任スタッフのク・ソンリムと2012年に結婚。2013年から3年間ソウル・オリュン教会日本語礼拝部伝道師として仕えつつ、トーチ・トリニティ神学大学院英語コース修士課程(Torch Trinity Graduate University/Master of Divinity)を修める。2016年から3年間、母教会札幌キリスト福音館で牧師として仕えた後、2019年より、札幌ガーデンチャーチを開拓。

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