【聖書の終末預言⑯】 反キリストと1つの大きな像の意味「4つの獣とほぼ同じです」(ダニエル書 2:31-45)

反キリストと1つの像
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はじめに

今日は、聖書のダニエル書に出てくる1つの大きな像について説明します。



前回の終末預言の記事では、ダニエル書と黙示録に出てくる「四つの獣」がそれぞれイスラエルを支配した国であることを学びました。まだ見ていない方は、まずそちらをご覧ください。

今回は、同じくダニエル書に出てくる「1つの大きな像」の解説ですが、中身は「四つの獣」とほぼ同じです。
聖書を読んでいると、「あれ?これどこかで聞いたことあるよな」「あれ、でも、獣だったか、像だったか」とごちゃごちゃになる時があります。なので、今日、整理します。

これらは歴史を通して、イスラエルを支配した国々を表しているのですが、バビロンだの、ペルシャだの、ギリシャだのと言われても歴史が苦手だと余計こんがらがりませんか?

このメッセージを読むと、具体的に、歴史の授業で聞いたことのあるバビロン、ペルシャ、ギリシャ、ローマと聞くことで、聖書の預言が歴史を通して成就していることがわかります。特に、2020年の現代はどの段階で、どれだけ世の終わりに近いかがわかるようになります。

最近は、聖書の終末預言シリーズという世の終わりについて聖書が何を言っているかだけにフォーカスを当てたYouTube動画をアップしています。「この世はこれからどうなるのか?」ということに対して少しでも興味のある方は、チャンネル登録をよろしくお願いします。

1つの大きな像の意味は何なのか?

 一言でいうと、この像の5つの部分は、歴史を通して、イスラエルを支配した国々を表しており、足の部分は、世の終わりの反キリストを表します。 

ざっと、背景をお話しすると、この「人の像」はバビロニア帝国の王、ネブカドネツァルが見た夢に出てきます。当時は、イエス様が生まれる500年くらい前の頃、イスラエルという国はバビロンに滅ぼされ、植民地になります。これをバビロン捕囚と言いますが、多くのイスラエル人がバビロンに強制連行されました。そのうちの1人がダニエルです。彼は神を恐れるユダヤ人であり、神の力によってネブカドネツァルの夢の秘密を解き明かします。


ネブカドネツァルとは2017年版の聖書の読み方で、以前の聖書の訳ではネブカデネザルと書いていますが、同じ人物です。ネブカドネツァルは、独裁者で、敬虔深い信仰者ではなかったと思われますが、神様が彼に夢を見せたということができます。その夢に、今日の「人の像」が出てきました。

31 王よ。あなたが見ておられると、なんと、一つの巨大な像が現れました。この像は巨大で、異常な輝きを放って、あなたの前に立っていました。その姿は恐ろしいものでした。
32 その像は、頭は純金、胸と両腕は銀、腹とももは青銅、
33 すねは鉄、足は一部が鉄、一部が粘土でした。

聖書(ダニエル書2:31-33)

人の像なので5つのパーツが出てきます。頭、胸と腕のセット、腹ともものセット、すね、そして足です。前回の記事では、4つの獣がそれぞれイスラエルを支配した4つの国であることをお話ししました。今日の箇所では5つです。あれ、「一つ多いぞ」と思われた方。鋭いです。前回は、4つ目の獣が二つの国を表していました。ローマ帝国と、反キリストです。

今日の箇所は、その二つが、別々に割り当てられています。なので、5つです。では、それぞれ見ていきましょう。

① バビロン(金の頭)ダニエル2:37-38

聖書でいうと?→ダニエル書、預言書の一部(エレミヤ書、エゼキエル書など)

37 王の王である王よ。天の神はあなたに国と権威と力と栄誉を授け、
38 また人の子ら、野の生き物、空の鳥がどこに住んでいても、これをことごとくあなたの手に与えて、治めさせられました。あなたはあの金の頭です。

聖書(ダニエル書2:37-38)


はっきり書いてますね。「あなたはあの金の頭です」
つまり、頭がネブカドネツァルがダニエルの時代に治めていたバビロニア帝国を表していることは間違いありません。バビロンはエジプトに勝利し、中東全域を支配しました。37節に「王の王である王よ」とあるように、ネブカドネツァルが1つの国を大きくしたのではなく、中東の国々を自分の配下にいれて帝国を大きくしました。

② メディヤ・ペルシャ(銀の胸と両腕)ダニエル2:39

聖書でいうと?→エステル記、エズラ記、ネヘミヤ記、預言書の一部(ゼカリヤ書、ハガイ書、マラキ書)

あなたの後に、あなたより劣るもう一つの国が起こります。

聖書(ダニエル書2:39)


「あなたより劣るもう一つの国」とは、メディヤ・ペルシャです。領土としてはバビロンより、メディヤ・ペルシヤのほうが大きくなりました。劣っているのは権力集中においてです。バビロンのネブカドネツァルは絶対君主でした。
彼自身が決定したものが、そのまま法になりました。しかしペルシヤでは、法令によって物事が決められました。王が法令に押印した後は、王自身であってもその法令に定められたことを翻すことはできません。これはエステル記を読むと、ペルシャの王が法令の可決が重要であることがわかりますね。

③ ギリシャ(青銅の腹ともも)ダニエル2:39

聖書でいうと?→出てきません。旧約と新約の間の中間時代。紀元前330年

その次の第三の青銅の国が全地を治めるようになります。

聖書(ダニエル書2:39)


ギリシャといえば、有名なアレキサンダー大王です。彼は「全地」を治めました。具体的にはヨーロッパ、パレスチナ、エジプトを征服し、ペルシヤを破り、遥かインドまで東方遠征を行ないました。

④ ローマ帝国(鉄のすね)ダニエル2:40

聖書でいうと?→新約聖書全部(紀元前63年)

そして第四の王国ですが、それは鉄のように強い国です。鉄はすべてのものを砕いてつぶ
しますが、その国は、打ち砕く鉄のように、先の国々をすべて粉々に砕いてしまいます。

聖書(ダニエル書2:40)


ローマは鉄のように強い軍事力が特徴です。ヨセフスも「ユダヤ戦記」の中でローマ軍がいかにその組織、訓練、指揮において優れていたかを述べています。

さて、次が大切です。

⑤ 終末の支配者たちと反キリスト(鉄と粘土の足)ダニエル2:41

あなたがご覧になった足と足の指は、その一部が陶器師の粘土、一部が鉄でしたが、それは分裂した国のことです。その国にはある程度までは鉄の強さもありますが、あなたがご覧になったように、その鉄は粘土と混じり合っています。

聖書(ダニエル書2:41)


聖書でいうと?→現代から終末

人の像の最後は、鉄と粘土が混じりあった足と足の指です。歴史上、ローマ後に世界を支配する帝国は現われていません。ダニエルは「分裂した国」と言っていますが、紀元364年、西ローマと東ローマに分裂しました。西ローマは476年まで続きましたが、その後、西ヨーロッパの国々においてその影響は続いています。

フランスでは紀元800年に、自らの支配権を「フランス・聖ローマ帝国」と呼びました。同じようにドイツは、指導者らが自分への称号を「カエザル」と付けました。東ローマは1453年まで続きましたが、その影響はロシアに移っています。そこでも国王は自らを「ツァー」つまり「カエザル」と名づけ、ローマ帝国主義の伝統を受け継ぎました。つまり、現在の世界は、ローマの影響が残った西洋と、東洋が混ざっているものです。

42 その足の指が一部は鉄、一部は粘土であったように、その国は一部は強く、一部はもろいでしょう。
43 鉄と粘土が混じり合っているのをあなたがご覧になったように、それらは子孫の間で互いに混じり合うでしょう。しかし鉄が粘土と混じり合わないように、それらが互いに団結することはありません。

聖書(ダニエル書2:42-43)


「足の指」という言葉に注目してください。足の指は何本ですか?

十本です。十本といえば、世の終わりのキーナンバーです。黙示録、ダニエル書7章には反キリストを表す第四の獣が十本の角を持っています。

十本の角は、この国から立つ十人の王。彼らの後に、もう一人の王が立つ。彼は先の者た
ちと異なり、三人の王を打ち倒す。

聖書(ダニエル書7:24)

あなたが見た十本の角は十人の王たちです。彼らはまだ王権を受けていませんが、獣とともに、一時だけ王としての権威を受けます。

聖書(ヨハネの黙示録17:12)

十本の角は、世の終わりを支配する10の国々です。もちろん、その上に立つのは、獣、反キリストです。

これらの王たちは一つ思いとなり、自分たちの力と権威をその獣に委ねます。

聖書(ヨハネの黙示録17:13)


ダニエル書では、鉄と粘土の足は「互いに団結することはない」と言っていますが、それは様々な国の連合体であるからです。国際連合は、193か国が加盟しています。かつて、ローマ帝国の中心だったヨーロッパは、EU(欧州連合)を作り、27か国が加盟。通貨はユーロに統合。これらの連合は1900年に入ってからできています。



反キリストは、バラバラな国々をもっと一致させます。世界宗教によってです。その時は、「すごい!」と褒められるでしょう。「宗教の対立がなくなった!キリスト教も、ユダヤ教も、イスラム教も、みんな尊重されて、共存している」と。でも、結局、世界宗教を破棄して、自分が神になり、独裁に変わると黙示録に書いています。

では、この像の解釈から何が言えるのでしょうか?受け取るべき、メッセージは何でしょうか?

それは、歴史は聖書の預言の通りに動いているということです。ダニエル書のこの預言は、バビロニア帝国があった今から2500年前のものです。その後、確かにペルシャ、ギリシャ、ローマとイスラエルを支配した国が現れました。なのでこれからは、終末に反キリストを生み出す「鉄と粘土の足」の国々がイスラエルを支配しようとします。今の世界を見れば、もう起こり始めています。

グローバリゼーションにより、世界の国々の壁は急激になくなっています。飛行機ですぐに国を飛び越え、インターネットで情報はすぐに世界に広がります。政治の世界を見ても、10の国の指導者が団結して行くことが予想できます。

しかし、聖書の預言はここで終わりません。ネブカドネツァルの夢の最後に、イエスキリストの再臨も示されています。

あなたが見ておられると、一つの石が人手によらずに切り出され、その像の鉄と粘土の足
を打ち、これを粉々に砕きました。

聖書(ダニエル書2:34)


この石は、イエス・キリストです。

17 イエスは彼らを見つめて言われた。「では、『家を建てる者たちが捨てた石、それが要の石となった』と書いてあるのは、どういうことなのですか。
18 だれでもこの石の上に落ちれば、粉々に砕かれ、またこの石が人の上に落ちれば、その人を押しつぶします。」

聖書(ルカの福音書20:17-18)


再臨される時、イエス・キリストは、世界の王たちを滅ぼします。もちろん、反キリストもです。そして、神の統治がこの地上にやってくるのです。これが、聖書を信じるものの希望です。

まとめ

一言でいうと、
 これらは、歴史を通して、イスラエルを支配した国々を表しており、足の部分は、世の終わりの反キリストを表します。 

そして、最後に、イエスキリストが再臨されて、人の像をぶっ壊します。
人間の統治が終わり、神の統治が来ます。

次回も、反キリストについてお話しします。読んでくださってありがとうございました!

このメッセージはYoutubeでもご視聴いただけます。↓↓↓

参考資料:イスラエルセミナー終末編/オメガミニストリーズ・オメガバイブルスタディー
使用画像元: Pixabay, Unsplash
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・Ssolbergj – The vexilloid of the Roman Empire was a red banner with the letters SPQR in Gold surrounded by a gold wreath hung on a military standard topped by a Roman eagle or an image of the goddess Victoria made of silver or bronze.[1][2][3][4], CC 表示 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index…
・Sodacan – 投稿者自身による作品, Based on: [1], CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index…

この記事を書いた人

牧師。ライフコーチ。
1985年札幌で生まれる。小樽商科大学を卒業後、三菱UFJ信託銀行で3年間勤務。関西聖書学院(KBI)で1年間聖書を学ぶ。CCC(Campus Crusade for Christ)短期宣教を通じて出会った、当時CCC専任スタッフのク・ソンリムと2012年に結婚。2013年から3年間ソウル・オリュン教会日本語礼拝部伝道師として仕えつつ、トーチ・トリニティ神学大学院英語コース修士課程(Torch Trinity Graduate University/Master of Divinity)を修める。2016年から3年間、母教会札幌キリスト福音館で牧師として仕えた後、2019年より、札幌ガーデンチャーチを開拓。

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